五輪書 (岩波文庫)

著者 : 宮本武蔵
制作 : 渡辺 一郎 
  • 岩波書店 (1985年2月1日発売)
3.26
  • (19)
  • (24)
  • (91)
  • (13)
  • (5)
  • 本棚登録 :526
  • レビュー :52
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003300213

五輪書 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 【武蔵の人生観、兵法観を感じられる一冊】
    二刀流の使い手宮本武蔵。

    13歳で戦いをしてから、一度も負けたことのないと言われる伝説の武士である。

    その彼の人生観・兵法観をまとめたのが、この五輪書である。兵法について書かれているため、現代においてそのまま使える知識というのは少ない。

    しかし、彼がいかにして無敗を守り続けたのか?という点においては、非常に学ぶことが多い一冊となっている。

    ・毎日の努力の重要性
    ・精神的に相手を追い込むことの重要性
    ・精神的に自分を平常に保つ重要性
    ・意表を突く重要性
    などなど、剣術的なテクニックもあるが、心理的な面でいかに相手を追い込むかが記述されていることは、とても面白い。

    巻末に『独行道』という武蔵が死ぬ間際に書いたと言われる、自省自戒が掲載されている。

    今の自分にグッと来たのは、

    ・兵具は格別、余の道具たしなまず

    という言葉。Googleで見ると色々な訳があるけれど、五輪書を見てから意訳すると『兵具(つまり武士として非常に重要なもの、エンジニアであればPC、フォトグラファーであればカメラ)は自分にあった格別なものにし(他人がこれがいいから、これにするとかではなくて)、他の道具(それ以外の、つまり重要なものでないもの)は、あまりこだわらない。

    自分が戦う武器である以上、こだわりを持つべきというのは、当然のようだけど節約!となってしまいそうな私には、刺さる言葉だった。

  •  折しも、今 ソチオリンピック(gorin)が
    開催されているからではない(笑)
        地・水・火・風・空の巻
     五行説には「木・火・土・金・水」が出てくる、
    それより 空海も「地・水・火・風・空」及び”認識”
    と言う六要素により世界が構成されていて、それが曼荼羅であると言った。
     武蔵はこのことを知っていてこの五輪書を書いたのだろうと思う。
    それにしても、ここまで具体的に書けたものだ。

  • 武蔵の到達した一つの答えに関する書。古文なので読みにくいが、実用的な剣術に関する指南書であるが、他にも応用出来る内容も多く含んでいるとは思うが一読ではそこまで思い至る事は出来ませんでした。時間をあけて再読したい本。

  • 言わずと知れた、宮本武蔵による兵法書。
    武術(剣術)を学べば、万人の戦い方にも適用できるから「兵法」なのだ、ということらしいが、「孫子」に比べると、一般的な兵法については内容不足。
    じゃあ得られるところがないかといえば、そんなことは当然なくて、片手打ちの必要性や、人を切ることを最優先に置くことなど、とにかく実用重視の視点が印象的。
    あと、「むかつかする」という単語が出てきてちょっとびっくりした。江戸時代からあったのね。

  • 現代語訳されていなかったため、読むのに苦労した。
    二刀流である宮本武蔵の、武士としてなすべきことや構え、型などがまとめられている。
    内容理解に苦しんだが、興味深いものばかり。

  • 武道家としての宮本武蔵が書いた哲学書。剣の使い方・捌き方のマニアックな部分は全く分かりませんでしたが、武蔵流の武士道でした。

  • 侍道における空の体現。

  • 小林秀雄がたしか、この宮本武蔵をいう男について「観察」ということばを使っていたような気がする。
    時にこういう人間がやっぱりどこかで生きて死ぬというのを知ると、続く精神のバトンというものが息づいていることがうれしくてたまらない。
    剣の鍛錬というものは、生きるか死ぬかいつもその境界にあって考えなければならない。相手を打てないような剣は剣ではない。剣はいつもそれを考えなければならない。とことんそれを自分の身ひとつで追求したというところが、この男のパトスである。先哲たちが真理を掴もうとして脇目も振らず考え抜いたのとおなじパトス。
    静かにじっと考えて書くというよりかは、いつも考えが先に動いていて、筆がそれに追いつかずにじれったく感じていたに違いない。彼が生きるのはそういう感覚の世界なのだ。鍛錬あるべし 吟味あるべし というのはおそらく、彼の心の動きをそのまま現している。そうとしか言えないのだ。弟子がどうもいたようであるが、おそらく、何かああこう言うのではなく、ただ黙って、剣をふる姿をみせていたのだろう。
    空、それが彼の知ったもののすべてであった。空について、「有善無悪」とあるが、おそらくは継承した弟子の誤解であろう。おそらく「無善無悪」であったはずだ。
    生きること死ぬことに師や学問などいらない。生きることも死ぬことも、ひとえにこの自分の剣にかかっているのだから。どこまでも彼の心は、自分という剣に向って深く沈んでいって、その自分という存在が限りなく無限で有限である瞬間を知ったのだ。あらゆる彼という存在が調和していることに気づいたのだ。
    だが、彼はその生きること死ぬことそのものを問わなかった。剣で生きることこそ至上の目的であって、生きることそのものを問わなかった。生きるとは死なないことの裏返しであるから、おそらく、剣で考えるということ自体に疑いようが彼にはなかったのだ。だが、ではなぜ剣であったのか。生きることも死ぬことも、剣とは関係なくそれは起こっているのだ。どうして相手を打つことでしか考えられなかったのか。ほんとうに無駄なく考えるのであれば、とっくに剣を棄てたっていいはずである。晩年の彼が芸術に傾倒して隠居しようとしたのも十分に納得できる。

  • 少しむずかしいが、内容自体は非常に素晴らしい。

  • 読みやすく訂したとしてあるが、脚注を見ながら読み進めるのはなかなか難しく頭に入ってこない…涙

全52件中 1 - 10件を表示

五輪書 (岩波文庫)のその他の作品

五輪書 (岩波文庫) Kindle版 五輪書 (岩波文庫) 宮本武蔵

宮本武蔵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デール カーネギ...
三島 由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

五輪書 (岩波文庫)に関連するまとめ

五輪書 (岩波文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする