五輪書 (岩波文庫 青2-1)

  • 岩波書店 (1985年2月18日発売)
3.35
  • (30)
  • (34)
  • (110)
  • (17)
  • (4)
本棚登録 : 1181
感想 : 76
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (180ページ) / ISBN・EAN: 9784003300213

みんなの感想まとめ

武士としての無敗を誇る宮本武蔵の人生観や兵法観を深く掘り下げた一冊は、剣術だけでなく、心理戦や自己管理の重要性についても触れています。彼の経験から得られる教訓は、毎日の努力や精神的な安定、意表を突く戦...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【武蔵の人生観、兵法観を感じられる一冊】
    二刀流の使い手宮本武蔵。

    13歳で戦いをしてから、一度も負けたことのないと言われる伝説の武士である。

    その彼の人生観・兵法観をまとめたのが、この五輪書である。兵法について書かれているため、現代においてそのまま使える知識というのは少ない。

    しかし、彼がいかにして無敗を守り続けたのか?という点においては、非常に学ぶことが多い一冊となっている。

    ・毎日の努力の重要性
    ・精神的に相手を追い込むことの重要性
    ・精神的に自分を平常に保つ重要性
    ・意表を突く重要性
    などなど、剣術的なテクニックもあるが、心理的な面でいかに相手を追い込むかが記述されていることは、とても面白い。

    巻末に『独行道』という武蔵が死ぬ間際に書いたと言われる、自省自戒が掲載されている。

    今の自分にグッと来たのは、

    ・兵具は格別、余の道具たしなまず

    という言葉。Googleで見ると色々な訳があるけれど、五輪書を見てから意訳すると『兵具(つまり武士として非常に重要なもの、エンジニアであればPC、フォトグラファーであればカメラ)は自分にあった格別なものにし(他人がこれがいいから、これにするとかではなくて)、他の道具(それ以外の、つまり重要なものでないもの)は、あまりこだわらない。

    自分が戦う武器である以上、こだわりを持つべきというのは、当然のようだけど節約!となってしまいそうな私には、刺さる言葉だった。

  • 宮本武蔵が記した二天一流の兵法書、剣術指南書。現代語訳もよいけれど、注釈を頼りに武蔵の無骨な文章を読むのは悪くなかった。

    武術の心得がなく、数々の剣術Tipsの価値は正直ピンと来ないが、とにかく先手必勝、必ず高きに立って地の利を得、刀、声、手足、心、あらゆる手段で前に出て圧倒し、心の隙を作り、同じ事は二度繰り返さず、常に意表を突くべし。なんて、これは剣術の奥義というよりむしろ喧嘩の勝ち方なんじゃないかと思う。六十を越えてなお、絶対負けないという自信と気迫が漲っている。

    有名な一節「武士は死にいさぎよく」のあと、「坊さんも女も百姓も同じ」と続くのが非凡なところ。流浪の剣術家だからかもしれないが、誰が相手でもフラットな見方ができることこそが常勝の秘訣なのかも。

    「大形武士の思ふ心をはかるに、武士は只死ぬるといふ道を嗜む事と覚ゆるほどの儀也。死する道におゐては、武士斗(ばかり)にかぎらず、出家にても、女にても、百姓已下に至る迄、義理をしり、恥をおもひ、死する所を思ひきる事は、其差別なきもの也。」

  •  折しも、今 ソチオリンピック(gorin)が
    開催されているからではない(笑)
        地・水・火・風・空の巻
     五行説には「木・火・土・金・水」が出てくる、
    それより 空海も「地・水・火・風・空」及び”認識”
    と言う六要素により世界が構成されていて、それが曼荼羅であると言った。
     武蔵はこのことを知っていてこの五輪書を書いたのだろうと思う。
    それにしても、ここまで具体的に書けたものだ。

  • 武蔵の到達した一つの答えに関する書。古文なので読みにくいが、実用的な剣術に関する指南書であるが、他にも応用出来る内容も多く含んでいるとは思うが一読ではそこまで思い至る事は出来ませんでした。時間をあけて再読したい本。

  • 言わずと知れた、宮本武蔵による兵法書。
    武術(剣術)を学べば、万人の戦い方にも適用できるから「兵法」なのだ、ということらしいが、「孫子」に比べると、一般的な兵法については内容不足。
    じゃあ得られるところがないかといえば、そんなことは当然なくて、片手打ちの必要性や、人を切ることを最優先に置くことなど、とにかく実用重視の視点が印象的。
    あと、「むかつかする」という単語が出てきてちょっとびっくりした。江戸時代からあったのね。

  • 単なる剣術の指南書にとどまらず、現代のビジネスや組織論にもそのまま通じる、極めて実践的な哲学書だった。
    特に印象に残ったのは「観見の目付け」と「拍子」の概念だ。目の前の表面的な事象(見)に惑わされず、一歩引いて全体像や本質(観)を捉えるという教えはリスクの兆候や事象の深層を見極めるための視点として非常に示唆に富んでいる。
    また、状況に合わせて柔軟に対応する「水」の教えや、他者のやり方を客観視して自らの立ち位置を知る「風」の視点は、仕事を進めていく上での強力な指針になると感じた。
    「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」という言葉が示す通り、地道な基本の反復があって初めて、何事にもとらわれない「空」の境地に至ることができる。多くの気づきを与えてくれる一冊。手元に置いて定期的に読み返したい。

  • YouTubeで紹介されていて気になったので読了。
    意外にも技の秘伝書2割、自己啓発8割とかいうとんでも構成をしていたのは驚きだった。(友人曰く、多くの自己啓発本に引用されてるらしい。)
    いくら有名人の本であるとはいえ、只の技術書がここまでベストセラーになるのは不思議だなぁとは思っていたので納得して読み終えることができて良かった。

  • 語注だけで口語訳は付されていないが、だいたいの意味は読み取ることができる。
    具体的な刀術を記した「水之巻」は、さすがに言葉だけでは具体的なところがよくわからなかった。

  • 図書館で借りた。
    言わずと知れた、宮本武蔵の五輪の書だ。岩波文庫なので、古文のまま記載されている。どうしても物語ではないので、文章から情景がそうそう浮かんだりはしない。それゆえ、古文の中でも読みにくい部類と感じた。
    付録解説のおかげで章構成は理解できた。地の巻で兵法、水の巻で撃剣稽古、火(か)の巻で合戦、風(ふう)の巻で他流の評論とのこと。

    音読すれば理解でき…る気がしないので、他の解説書にも手を出してみたいと思った。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00129755

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706120


  • 勝つための基本は現在も変わらず鍛錬ということだろう

  • 心境を綴った著作ですから、素人目からは生き方論にも読み替えることができました。このような視点で読むと、居着きの件に興味を惹かれます。武道と禅、をテーマに、読書を繋げていこうと思います。

  • 注釈付きで読みやすくなっているが、内容が抽象的で頭に入り難い印象。

  • 勝つために何をやればよいか
    剣豪 宮本武蔵が記した本

  • 参考図書

  • やはり完璧に意味を理解するのは難しかった。

    けど、武蔵が考える武道者の在り方や心構え、または人の在り方なんかは、現代にも通じるものがありました。

    次は解説付きの分かりやすいものを読んでみたい

  • 心のあり様についても記述しており、武術以外にも活かせる訓示が多くある。

  • 再読したい。

  • 二天一流で知られる宮本武蔵の兵法観が、「地水火風空」の五大五輪にかたどって編成されている。
    当時の武士の価値観に触れるとともに、現代の剣道にも通じるところが多々あり、面白かった。

全62件中 1 - 20件を表示

宮本武蔵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×