南方録 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1986年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (378ページ) / ISBN・EAN: 9784003302712

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

茶道の深い精神性と歴史が詰まった作品で、古文書の魅力を通じて茶道の本質に迫ります。博多の立花家に伝わるこの書は、千利休の秘伝書として知られ、茶の湯における道具や精神についての洞察を提供します。特に「掛...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    博多の立花家に代々伝わった古文書で、千利休の秘伝書として茶道に関する悟りの書が、この『南方録』とのこと。
    歴史学的には偽物と分かっているモノらしい。何やら”その時代には居ないはずの人の記録があったり”するとかが証拠だとか。
    それでもこうやって岩波文庫として受け継がれているのは、茶道の読み物として広まり過ぎてしまったからという側面がある。
    図も結構入っていて、ただお茶についてだけでなく、部屋や生花とかさまざまな記載があり、茶道を知っていく上では面白そうだと感じる。

    私は茶道は全く分からないが、このような文書があるということを、福岡に居る人間としても学びました。教養の1つとしてお薦め。

  • 2018/09/22

  • 覚書◆会◆棚◆書院◆台子◆墨引◆滅後◆岐路弁疑

    原編:立花実山(1655-1708、福岡藩)
    校注:西山松之助(1912-2012、赤穂市)

  • 解説によると偽書らしい。
    茶道がことこまかなのは、この本をお手本にしているからなのか。図解付きでひたすらに細かい細かい。


    「家居の結構、食事の珍味を楽しみとするは俗世の事なり。家はもらぬほど、食事は飢えぬほどにてたることなり。これ仏の教え、茶の湯の本意なり。」

    「ある人、炉と風炉、夏冬茶湯の心持、極意を承たきと宗易に問われしに、易こたへに、夏はいかにも涼しきやうに、冬はいかにもあたたかなるやうに、炭は湯のわくやうに、茶は服のよきやうに、これにて秘事はすみ候由申されしに、問人不興して、それは誰も合点の前にて候といはれければ、また易のいわく、さあらば右の心にかなふやうにして御覧ぜよ。宗易客にまいり御弟子になるべしと申されける。」
    この後に、白居易との問答の中で「仏教の根本ははもろもろの悪を為さず、善をおこなう」と言っているのと同じことだ、と同席していた和尚が言った、と続く。

    「さてまた侘の本意は、清浄無垢の仏世界を表して、この露地草庵に至りては、塵芥を払却し、主客ともに直心の交なれば、規矩寸尺、式法等あながちに云ふべからず。火をおこし、湯を沸かし、茶を喫するまでのことなり。他事あるべからず。これすなわち仏心の露出するところなり。」

    「十年を過ぎず、茶の本道捨たるべし。すたる時、世間には却って茶の湯繁昌と思べきなり。ことごとく俗世の遊事に成りてあさましき成はて、今見るがごとし。」

    「またその客に応じて、湯あひ、火あひ相当して、茶をたつるを巧者の亭主と云なり。」

    この後、茶壷を開けてからお茶はどんどん香りが消えていくから、それに応じたお湯の沸かし方で入れる、というような事が書いてある。
    碾茶は初夏に摘んで茶壺に詰め、秋まで熟成させて、それを粉にひいて飲むのだそうな。
    現代はパック詰めになっているけれど、確かにあけたてのお茶は美味しいが、古くなるとおいしくない。

  • 939夜

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