日本の下層社会 (岩波文庫 青 109-1)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003310915

作品紹介・あらすじ

原資料所蔵機関: メリーランド大学プランゲ文庫;プランゲ文庫請求記号: HD-1068

感想・レビュー・書評

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    ── 横山 源之助《日本の下層社会 二 1899‥‥ 19850416 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003310918
     
     Yokoyama, Gennosuke 18710221 富山 東京 19150603 44 /
    https://jp.quora.com/%E4%B9%B1%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F-%E3%81%A8%E3%81%AF%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7-%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%A7%98%E3%81%AA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2?__filter__=all&__nsrc__=notif_page&__sncid__=49903164605&__snid3__=66839481921
     
    (20240308)
     
    〔Quora〕 0308
     
    「乱立して作られた」とは言わないので、その様なニュアンスの単語は
    有りませんか? 粗悪な道具が沢山作られた、そんな様なイメージです。
     
    https://jp.quora.com/%E4%B9%B1%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F-%E3%81%A8%E3%81%AF%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7-%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%A7%98%E3%81%AA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2?__filter__=all&__nsrc__=notif_page&__sncid__=49903164605&__snid3__=66839481921

    ・粗製乱造 sosei ranzou ~ Overproduction of crude products ~

    …… ソセイ ランザウ【粗製濫造・粗製乱造】〘名〙 粗雑な作り方を
    した品物をやたらに多く作ること。
    https://kotobank.jp/word/%E7%B2%97%E8%A3%BD%E6%BF%AB%E9%80%A0%E3%83%BB%E7%B2%97%E8%A3%BD%E4%B9%B1%E9%80%A0-314255
    https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/?q=%E7%B2%97%E8%A3%BD%E4%B9%B1%E9%80%A0+

    …… 常に粗製濫造及び得意競争を戒め斯業の発達を謀り居れり。
    ── 横山 源之助《日本の下層社会 二 1899‥‥ 19850416 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003310918

     Yokoyama, Gennosuke 18710221 富山 東京 19150603 44 /

    …… 『新潮』の記者として臨終を看取った中村 武羅夫は、「間借り
    の二階の六疊」で死の床にあった源之助が最期に「中村君……これが、
    人生といふものかねエ……」と言い遺した、と回顧している。
    [明治大正の文学者] Wikipedia

    (20240308)

  • 現代の人が昔のことを調べて書いたのではなく、当時のジャーナリストが当時のことを書いているのでタイムスリップした感覚になる。
    いつの時代も心ない資本家、経営者ばかり。結局使われる立場の者は弱い。当時の求人票良いことばかり書いてある。ほんと今も昔も変わらない。
    日本の労働者は労働時間の長きを喜ぶと説く者あり。世間何者か過度の労働を喜ぶ者あらんや。普通の労働時間にては到底生活を維持し得ざるが故のみ。
    工業の発達とともに年に農業労働者の減少し行くは、国家前途のためにまことに憂慮なきあたわず。
    明治32年。
    今の時代の話かと思った。
    タイムスリップした感じで読んでいたが、実情があまりにも現代とそっくりなのでいつの時代の話なのか分からなくなった。

  • 明治時代のジャーナリストである著者による、近代化の道を歩みはじめた日本に生まれつつある労働問題・貧困問題の実態の報告です。

    明治時代に入り、日本は欧米にならって近代化へと突き進みましたが、それは西洋諸国と同様に深刻な労働問題や貧困問題を生むことになりました。著者は、都市の貧困者や職工、農村における小作人たちの生活に密着して取材をおこない、多くのデータを示しながらその問題を世の中に伝えようとしています。

    貧困はいつの時代にもありましたが、本書が論じているようなかたちで「労働問題」や「貧困問題」が語られるようになったのは、「近代」という時代に特有のことです。そうした「近代」が日本に広く定着していったことを示す歴史的資料として、本書は興味深い内容をもっているように感じました。

  • 東京貧民の状態
    職人社会
    手工業の現状
    機械工場の労働者
    小作人生活事情
    附録 日本の社会運動

    著者:横山源之助(1870-1915、魚津市、ジャーナリスト)
    序文:島田三郎(1852-1923、東京、政治家)、日野資秀(1863-1903、京都、政治家)
    解説:立花雄一(1930-、富山県、日本史)

  • 日清戦争前後、日本の産業革命時期の労働・貧困問題につき、記者の目から事実・数値を克明に描き出そうとしたもの。特に、年少者の使役が顕著な事実として描写されている。現代の労基法・義務教育の基準では想像しがたいが、経済面のみならず精神面における日本の貧困の度合いが透けて見える。結局、この状況が一応解消したのは高度成長期。誰もが仕事を持ち、その所得により一定の生活を保ちうる状況が不可欠なのだろう。将来、誰もが仕事を持ちうる状況が日本で続くかは、製造業従事者の減少が不可避である今、懐疑的だが、その処方箋は如何?

  • 新書文庫

  • 高原先生オススメの明治の貧困ルポルタージュ

  • 明治30年前後の記録です。

    私事ですが、戦後の政治や思想の歴史を辿ってみました。けれど、その根源がわからなかった。結局明治維新に至り、それでもわからなくてさらに遡っています。

    明治30年とは、現代から見ればはるか昔なのでしょうが、日本人の精神やら価値観やらを辿るには、とっても身近な時代だと思います。得ることがとても多いです、喜んでいいのか悪いのか。

  • ずいぶん昔から何度か読んでおります。
    潜入取材モノの元祖といっていいでしょう。
    さまざまな最下層な人々に接し、取材をしてます。
    明治のスラムの様子がよくわかります。

  • いざなぎ景気越えを「かげろう景気」と名付けられた一方、格差社会が叫ばれて長いが、同じような時代がおよそ130年ほど前の日本にも存在した。当時の大蔵卿であった松方正義は、緊縮財政により一時的なデフレ不況を生みだす一方、積極的な経済構造改革に着手し、産業育成政策を推し進めたことにより、当時の先進国のステータスであった金本位制の基礎を整えることに成功した。

    本書は経済発展の一方で貧困にあえぐ多くの人々にスポットライトを当てた良書である。そこには現在の「格差社会」とは比べ物にならないほどの劣悪な労働環境、低賃金、売春などが赤裸々に調べ上げられている。
    そして現在。派遣社員、フリーター、ニート、そしてワーキングプア。現在の好景気を支えている一面には彼らのような低賃金労働者が存在することを忘れてはならない。その一方で、多くの企業はこれまで以上に1円、1銭単位のコスト競争力が求められている。
    もはや杓子定規に賃金引き上げでは片づけられないところまで来ているのである。

    キリストの世界に地獄があるように、資本主義の発達においては富が集中するとともに、一方では貧困を生みだすことは必然的なことで避けられないことであろうと考える。「格差是正」は必要であるが、本当に必要なことは「『そのためには何を以ていかなる施策で富の再分配を図るか』というグランドデザインを描くことにあるのではないか」これは、たんに与党・野党の泥仕合をしている場合ではないことを物語っているような気がする。

    本書は現代社会が近代社会から学ぶことが多い良質の書物であると感じました。

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