- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003312421
作品紹介・あらすじ
『善の研究』をもって学問的出発をなした西田(1870‐1945)は、以後孜々として思索を深め多くの体系的著作を残した。本書には、それら大著のあい間に書かれた論文・小品・エッセイのうち、京都時代初期のものがまとめられている。『続思索と体験』とともにいわば著者の自叙伝であり、西田哲学へのこの上ない入門書。
感想・レビュー・書評
-
15/10/24、神保町・山陽堂書店で購入(古書)。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西田幾多郎はここでは、リカルド、ベルクソン、フッサールなどについて語る。トルストイや親鸞にまでその筆は及ぶ。いつもの独創的な哲学の本領を発揮するのではなく、評論集、エッセイ集のように気軽に読める。文体は例の通りだが、ここではそんなに難解ではない。
特に「現代の哲学」という評論でカント以降の西洋哲学を概略的に述べているところは、西田的な読み取りを明らかにして興味深い。
とりわけアンリ・ベルクソンの哲学については、「天才的」として大いに啓発されたようだ。そういえば、晩年の西田哲学はベルクソン的な部分があるかもしれない。
「続思想と体験」という本もあるようだが、岩波書店はこれも文庫化してくれないかな。 -
「至誠は相見て相言う能わざる所に存するのである」――情が流れ通う時、人は差異を超えてつながる。行間に誠実を湛(たた)える清冽な文章だ。死は人に沈黙を強いる。いつの日か訪れる死を思えば精神は内省に向かい、言葉を拒否する。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/03/blog-post_1168.html -
私が長年イクタロウだと思っていたキタロー著作 orz...