西田幾多郎哲学論集 III 自覚について 他四篇 (岩波文庫 青124-6)

  • 岩波書店 (1989年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (422ページ) / ISBN・EAN: 9784003312469

みんなの感想まとめ

難解な哲学的テーマを扱った小論文集であり、特に「絶対矛盾的自己同一」は西田哲学の核心を探る重要な論考です。文脈の追いづらさや予想外の論旨の展開があり、時には同じテーマを繰り返すことで、読者は思考の迷路...

感想・レビュー・書評

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  • 西田の後期哲学では、自己は自己自身の内部に閉じた主体ではなく、自己と他者、個と個、直観と反省、有限と絶対といった対立のただなかで自己になる。
    岩波書店の紹介でも、「自覚」を直観と反省の内的結合として捉え、「私と汝」「個は個に対して個」という問題が究極的に提示される巻だとされています。

    だから「絶対矛盾的自己同一」という言葉も、単なる奇妙な逆説ではない。

    矛盾を消して同一性を得るのではなく、矛盾そのものを抱えたまま自己である。

    ここに西田の凄さがあります。

    また、「場所的論理と宗教的世界観」まで読むと、論理学的な議論がそのまま宗教論へ突き抜けていく。

    つまり西田は、哲学を「世界について説明する学問」に留めず、自己が世界の中でいかに成立しているのかという根本問題そのものへ押し戻していく。

    そして422頁という分量もいい。
    単著の体系書ではなく、晩年の思考の結晶を、複数の角度から覗ける。

  • 19/10/29。

  • 烏兎の庭 第五部 書評 10.22.17
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/JKK.html

  • とにかく難解な西田哲学の小論文集最終巻。
    巻頭の「絶対矛盾的自己同一」はとりわけ重要で、西田哲学の核心を突くもののひとつであろう。
    相変わらず文脈を追いづらく、ある部分を理解できても、次の瞬間、予想外の方向に論旨が移っていったり、そうかと思えば、結局同じことを延々と繰り返していたり、いきなりあたらしい語彙が出現してきたり、予想の範囲内で文章が続かないので追いつけず、やがて退屈してしまうかもしれない。
    しかし西田哲学はまだよく理解できていない。
    時間があればもうちょっと詳細に検討してみたいのだが。

  • 「場所的論理と宗教的世界観」が宗教哲学として一読の価値あり。

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