西田幾多郎歌集 (岩波文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003312483

作品紹介・あらすじ

西田哲学は、人間西田幾多郎の実人生での苦悩とその超克の足跡とも言われる。たび重なる苦難の中、折々に詠まれた短歌は、哲学者の内面を如実に伝える。思索の深まりは、短歌の形でより端的に表現されることもあった。親族ら四人の回想記を併せて収録。哲学者の生涯をより深く理解するための貴重な証言である。

感想・レビュー・書評

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  • 夕暮れの急げる雁は松虫の声するほうにやどる為にや

    年ぐれにとしがゆくとは思ふなやとしは毎日毎時ゆくなり

    すみ駿河硯の水は大井川画き出せるふじの高峯

    住む人をあるじとぞいへば梅の花なく鶯あるやあるじなるらん

    まどののとにうつる木の影香ふればさきぬる梅のこかげなるらん

    春ごとに草木はもとに反れども反らぬものはわが身なりけり

    秋の野に錦をしける草花の影にやどれるきりぎりすかな

    三笠山月に昔を忍びけりかの声淋し秋の夕暮

    仲麻呂か唐に見し月影を千年の後の今日も見るかな

    「ボードレールの異国人」

    汝は誰を最も愛するか、不思議なる人よ、汝が父か
    汝が母か、汝が兄弟か、
    余には父もない、母もない、兄弟もない
    さらば汝が友か
    友とかや、異なる語を聞くものかな
    汝が故国か
    余は余の故国が何処なるかも知らない
    美か
    余は時々美を愛せないこともない
    金か
    余は君が神を悪む如く金を悪む
    さらば不思議なる異国人よ、汝は何を愛するか
    余は雲を愛す、そこ行く雲を愛す、不思議なる雲よ


    「ミニヨンの歌/ゲーテ」

    憧れを知るもののみ わが悩みを知らめ。
    うらぶれて、唯一人 青空の彼方を眺む
    嗚、吾を知り吾を慈しむ人は、 遠き彼方に
    目は眩み 腸は燃ゆ
    憧れを知るもののみ、 わが悩みを知らめ



    「ゲーテの歌」

    見はるかす山々の頂
    梢には風も動かず鳥も鳴かず
    まてしはしやかて汝も休はん

    ↔「山巓の気」を書いた時のことを思い出す

  • 岩波文庫(青) 080/I
    資料ID 20102004700

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著者プロフィール

1928 東京に生まれる1954 東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業1956 MGM社ポスター国際コンクールで国際大賞受賞1960 グラフィック・デザインの株式会社ノバ・グラフィックを設立1975 第11回現代日本美術展で東京国立近代美術館賞受賞第10回ジャパン・アート・フェスティバルで優秀賞受賞1976 第12回現代日本美術展で群馬県立近代美術館賞受賞1985-92 茨城大学教授1992-99 山野美容芸術短期大学教授1999-2016 山野美容芸術短期大学客員教授現在、鎌倉市在住パブリックコレクション海外5ヶ所、国内約30ヶ所

「2018年 『上田薫画集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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