帝国主義 (岩波文庫)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003312513

作品紹介・あらすじ

「帝国主義はいわゆる愛国心を経となし、いわゆる軍国主義を緯となして、もって織り成せるの政策にあらずや」。明治34年に刊行された本書で、幸徳秋水(1871‐1911)は帝国主義の本質を喝破。該博な知識を駆使し、レーニン、ホブスンに先駆けて複雑な帝国主義の構造をえぐり出した本書の先見性は、今なお光輝を失わない。

感想・レビュー・書評

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  • 今も昔も大きな声で言われるスローガンは、胡散臭い。真面目に世界平和の実現のためにできることをやっていく…。大逆事件のことをもっとリアルに理解する必要があると感じた。

  • ゼミで読んだけど印象うすい。

  • 2011.06.24-07.13

  • 幸徳秋水は、今から139年前の1871年11月5日に高知県四万十市で生まれた明治時代の思想家・ジャーナリスト。

    社会主義思想の持ち主だというだけで、あの大逆事件によって明治天皇暗殺を計画したというまったくでっち上げの罪で虐殺された12人のうちのひとりですが、1911年(明治44年)1月24日という処刑された日を私たちは忘れません。

    わずか100年前には、反天皇性という思想心情を持つことはイコール死を意味したということをけっして忘れません。

    歴史とは、ただ漫然と長い時間が過ぎて現代に到ったのではなく、たくさんの理不尽に殺された犠牲者の屍の山が積み重なって出来たのだということを、けっして忘れてはならないと思います。

    帝国主義論は、1917年に世に出たウラジミール・イリイチ・レーニンの『資本主義の最高段階としての帝国主義』があまりにも有名ですが、それに影響を与えたといわれるイギリスの経済学者ジョン・アトキンソン・ボブソンの『帝国主義論』が出たのが1902年ですから、1901年に出されたこの幸徳秋水の著作が、どれだけ世界的にも早い時期の論考だったか、また内容的にも優れたものだったかはあまり知られていません。

    私は、独占金融資本論と帝国主義論はとても重要な認識で、現代に生きる者としての必需品だという意識から、1927年から37年ころの講座派と労農派の日本資本主義論争なども含めて、できるだけ関連した本を読むように心掛けてきました。

    幸徳秋水のこの著作は、中央公論社版の『日本の名著44 幸徳秋水』の中に「二十世紀の怪物 帝国主義」というタイトルで入っているものを読みました。

    それまで明治時代に書かれたものは、好きな樋口一葉でさえ漢文調でむずかしいということで、安直に松浦理英子の現代語訳を読んできましたが、この幸徳秋水の格調高い文章に出会ってから、感激して心改め現物に接するようになりました。

    「彼等は戦争の罪悪にして且つ害毒なることを知れり、彼等は可及的之を避けんと希(ねが)はざるはなし。彼等は平和と博愛の、正義にして且つ福利なることを知れり、彼等は可及的速に之が実現を望まざるはなし。而かも何ぞ断々乎として其戦争に対する準備を廃して、以て平和と博愛の福利を享けざるや。」

    ・・もう少し続けたいのに、馬力がないので中途半端なままで放置せざるを得ません。

  • 私には敷居が高かった。

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