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- Amazon.co.jp ・本 (97ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003312520
感想・レビュー・書評
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初めて読む幸徳秋水の著作。
表現用語が明治期らしく漢文体なので、
非常に紐解きにくいものであったが、
幸徳秋水のいうところの社会主義について、
巻末にある解説と合わせて理解することができたかなと。
幸徳秋水の社会主義は一方に偏ったものでないというのが、
この本を読んであらためて確認できたことである。
だからこそ、当時の明治日本政府は彼を恐れ、
大逆事件という陰謀によって殺したんだろうなとも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容の旧さはともかく、理想を信念と情熱とともに語る文章を読むのは新鮮だ。理想への幻滅を経てしまった現代では、こうした言葉にはなかなか出会えぬ。当時は理想に魅力があった。100年前に既に商業広告の弊害を説いているのが興味深い。驚いたのは、社会主義と「国体」は矛盾せぬと述べていることだ。万人平等の思想と天皇制が矛盾しないとは思えぬ。敢えて筆を曲げるポーズをとったのか。「国体」をどう捉えていたのか。
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