木綿以前の事 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 148
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003313831

作品紹介・あらすじ

無数無名の人々は、その昔、いかなる日常生活を常んでいたか。柳田は愛読書『俳諧七部集』の中に庶民の「小さな人生」を一つ一つ発見してゆく。依服・食物・生活器具など女性の生き方と関わりの深いテーマをめぐる19の佳篇のいずれにも、社会を賢くするのが学問の目的だとする著者の主張と念願が息づいている。

感想・レビュー・書評

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  • 遠野物語集で有名な柳田国男の、日本人の生活様式の変化について書いたエッセイ集。

    日本の伝統的な文化だと思われているが、実はどれも結構新しいんだぜ?といった内容。

    たとえば、(木綿の)和服、畳、晩酌、女性の奥ゆかしさ、等など、目からウロコが落ちる記事ばかり。

    なお、この本が書かれたのは明治から昭和初期。21世紀の今は「木綿以前」の暮らしのは人は皆無ですが、本書には田舎に「木綿以前」が多少残っているとの記述がちらほら。当時の時代背景を感じる楽しみもあります。

  • 2019.9.17 読了

    303ページ

  • 食物、衣服、道具、そしてそれらの呼び名から、今では失われた近世以前の生活を紐解く。柳田の時代まででも多くの習慣・風習が失われ、新たな習慣・風習に取って代わられた。しかしそれは嘆くべき喪失ではなく人々の工夫の成果であり、そうした進歩に資することこそが学問の役割と説く。
    面白いのは、柳田が「今日では」と紹介する当時の生活様式それ自体、多くが現代ではすでに失われているということ。実際、身の回りを見渡して100年前、200年前の日本にもあったであろうものを探すほうが難しいんじゃないか。たった1世紀前の事でも僕らにはほとんど想像する事ができないわけで、そう考えると人類の進歩というか変化というかは恐ろしいものがある。

  • 民俗学レポートの課題。阪大附属図書館

  • 柳田国男の視点の付け所、物の見方の幅広さに感服。
    今「当然」のことも、あと数百年したら「意味不明」になるかもしれない。
    消えていく庶民の生活を掬い取り、記録に残すところが素晴らしい。

    それ以外にも純粋に昔の人の生活ぶりに驚いた。

  • 日本の服装史において、木綿(江戸時代)以前の服装に注目したことは画期的ではなかろうか。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003313836
    ── 柳田 国男《木綿以前の事 19790216 岩波文庫》(2)
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19790216

    (20091204)

  • 言わずと知れた柳田國男の作品。言葉の語源だとか、文化の移り変わりについての文章です。背景知識がなくても分かる部分もありますが、ないと辛い部分もあるかも知れませんね。

  • 日本で綿花が普及したのは江戸初期なんだそうだ。それまでは麻。木綿による織物が日本人に与えた生活風土、心身への影響の記述は興味深い。笑えたのは綿がホコリを出すということ。畳の上にさらにホコリを積もらせてと体に悪いと。

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著者プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

「2018年 『祭祀習俗事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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