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Amazon.co.jp ・本 (290ページ) / ISBN・EAN: 9784003314012
みんなの感想まとめ
国民思想の形成過程を探る本書は、日本の歴史を通じて、実生活から生まれた概念がどのように国民思想として紡がれていったのかを深く考察しています。著者は、国民思想が単なる受け継がれるものではなく、歴史の中で...
感想・レビュー・書評
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この書物で言う国民思想とは、日本史を通じ、何か積極的な意味内容を持って受け継がれる不変の日本的なる何ものか、というものではなく、人々の実生活から生まれた概念によって紡がれる、というプロセスを経て生まれた思想のことである。この観点で国民思想の歴史を見ると、概念が中国からの借り物である、主要な担い手が支配層である、等々あり、津田から見れば、武士の時代に至るまで、実生活から遊離した文学しかなく、そこに国民思想はない、ということになる。これが戦前に書かれたことを考えると記紀神話以降の国体批判であることもよく分かるが、一方で、国民の実生活から生まれる思想なるものが、別の日本的なるものを措定しているとも言えなくもない。
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津田左右吉が、ある種、侮蔑的に書く日本古代人の楽観性は、僕にとって、古き日本人の良さに思える。
津田左右吉が述べる、日本の歴史は、異国からの思想、文化の移入の時代があり、その後に、国民化が起きる、というのは、その通りだが、
文明国に対する周辺国というのは、皆が皆、そのような歴史を辿ったのかが、興味が尽きない。
文明国の文化により、なぎ倒された文化も存在するのではないか?
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