文学に現はれたる我が国民思想の研究 1 (岩波文庫 青 140-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003314012

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  • 津田左右吉が、ある種、侮蔑的に書く日本古代人の楽観性は、僕にとって、古き日本人の良さに思える。
    津田左右吉が述べる、日本の歴史は、異国からの思想、文化の移入の時代があり、その後に、国民化が起きる、というのは、その通りだが、
    文明国に対する周辺国というのは、皆が皆、そのような歴史を辿ったのかが、興味が尽きない。
    文明国の文化により、なぎ倒された文化も存在するのではないか?

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著者プロフィール

津田左右吉

歴史学者、思想史家。 岐阜生まれ。1891年東京専門学校(のちの早稲田大学)を卒業。満鉄調査部に入り白鳥庫吉の下で満洲(中国東北)・朝鮮の地理・歴史を研究。1918年から早稲田大学講師、のち教授。文献批判に基づき、記紀の神話が客観的史実でないことを論証し、実証的な日本、中国の古代史,思想史研究を開拓した。『文学に現はれたる我が国民思想の新研究』『神代史の新しい研究』『古事記及日本書紀の新研究』『日本上代史研究』『上代日本の社会及び思想』を著す。『日本上代史研究』などに関して皇室の尊厳を冒涜したとされ1940年、発売禁止処分を受け早大教授を辞職。1942年には出版法違反で禁錮3ヵ月、執行猶予2年の宣告を受けるが、1944年には免訴となった。ほかに『ニホン人の思想的態度』『津田左右吉全集』(33巻)などがある。1949年文化勲章を受章。

「2019年 『日本の皇室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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