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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784003314319
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明治維新の歴史を新たな視点から探求する本書は、著者の羽仁五郎が描く独自の分析が特徴です。彼は、維新の原動力を薩長の志士ではなく、民衆の力に求め、特に百姓一揆の重要性を強調しています。この視点は、当時の...
感想・レビュー・書評
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著者の羽仁五郎は戦後に参議院議員にもなったマルクス主義の歴史家。映画監督の羽仁進の父親でもある。本書では、彼が1920~30年代の治安維持法による弾圧下で発表した主要論文がまとめられている。
羽仁の明治維新史の最大の特徴は、明治維新の原動力を、西郷・大久保のような薩長の志士ではなく、百姓一揆に求めている点である。これはさすがに、当時から批判があったようだ。ちなみに、民衆が踊り騒いだ「ええじゃないか」は、民衆のエネルギーを無駄遣いさせるための薩長の陰謀と推理されている。
こうした維新史研究よりも目を引くのは、1932年に発表された「東洋における資本主義の形成」。この論文では、19世紀のインド・中国・日本の資本主義化や植民地化を、欧米諸国による帝国主義的なアジア侵出と欧米の侵出以前におけるアジア社会の特徴との複合的な過程として大きく論じられている。
最近の歴史学では、一国史ではない「グローバル・グローバルヒストリー」が先端的な研究手法として強調されている。それに類するような研究が、学問の自由が無いなかで行なわれていたのは、驚くべきことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1章 東洋における資本主義の形成(世界経済の形成;インド社会とイギリス資本主義;中国社会と資本主義列強;明治維新はいかなる世界史的発展段階において行われたか)
第2章 幕末における政治的支配形態(封建的大土地領有者と農民大衆との対立に基づく政治的支配形態;封建的大土地領有者と「町人」都市住民との対立に基づく政治的支配形態;封建的諸勢力の対立に基づく政治的支配形態;中間搾取者(地主および商業・高利貸資本家)の擡頭をめぐりて)
第3章 幕末における思想的動向(封建的抑圧に抗して;近代的思想の成長とその制限;政治的集中)
第4章 幕末における政治闘争(農民的・小市民的ブルジョア民主主義闘争の端初;政治的過程;端初的農民運動の挫折と「維新」政府)
第5章 明治維新(明治維新前の社会;明治維新の変革;明治維新の諸結果)
著者:羽仁五郎(1901-1983、桐生市、日本史)
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