古代国語の音韻に就いて 他二篇 (岩波文庫 青151-1)

  • 岩波書店 (1980年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784003315118

みんなの感想まとめ

古代の音韻についての深い考察が展開されており、読者は日本語の歴史や変遷を知ることで、言葉の背後にある文化や思考の多様性を感じ取ることができます。古代人の表現の豊かさと、現代の言語が持つ効率性の対比を通...

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の私は何を思ってこんな本を読んだのか今となっては理解に苦しむ。
    けどこの本から得た知識は今も私の中に蓄積されています。

  • 231013047

    古代の音韻を思うと古代人の表現の多様さと、現代人の効率化や普遍性を求めすぎた結果の硬直性を感じる。

  • 平家物語とかで出てくるカタカナの「ン」ってなんやねんって毎回思ってたけどこのぐらいの時代から撥音便の表記が可能になったのかと合点。「なめり」とかの古典で習ったなんでやねんもやっとその成り立ちが理解できた。

    日本語のハ行音は奈良時代には[f]に近い音で、さらにその前は[p]だったという話、英語でもそうだなって思った。ギリシア語の時点ではphは有気音の[p]っぽかったらしいけど、現代の英語では完全に[f]になってる。

    本居宣長翁という呼び方って学者の間ではわりとよくあるのかな。柳田國男も先生と敬称をつけて呼んでいた。

    柳田國男で思い出したが、沖縄などには古代語のハ行音が残っている地域があるということらしくて、方言周圏論〜って思った。

    活用がわかるから単語の読みもわかるという発想、めちゃくちゃパズルみたい。明晰だなあ。

    ワ行音がファ行音になったという歴史があった故、接続詞の「は」の読み方は[wa]なのか、とはじめて納得できた。

    [wi]や[we]の音が近代になって西洋語から流入し、「ウィ」や「ウォ」として復活したというのはなかなかにアツい展開。「ヰ」や「ヱ」を充てたらいいのに、とも思ってたけどこれらの仮名はア行音やヤ行音も表すからそんな簡単にいじれないんだろうなって思う。

  • 古代の文献を調べて―
     漢字のアルファベット風の表記が、ファイヤーの火にはなぜか使はれない「ひ」音の字が一山!!あってー
     ソレを確認して―、を繰り返す。
     うわぁああああ。
     と言ふ作業でもって、甲音乙音のあるカナがあったと主張する先生の作業に頭が下がる。

  • 駒のいななき
    古代国語の音韻に就いて
    国語音韻の変遷

    著者:橋本進吉(1882-1945、敦賀市、言語学)
    解説:大野晋(1919-2008、江東区、国語学)

  • 文字から発音を導き出す。
    キ、ヒ、ミ、ケ、へ、メ、コ、ソ、ト、ノ、ヨ、ロは奈良時代頃までそれぞれ2種類の発音があったらしい。さらにはヤ行にyiとye、ワ行のゐ、ゑ、を。それぞれ聞き分け使い分けていた。
    なんとなく、古代日本語は唇による発音が多かったのかな。時代が下るにつれ、漢語から喉を使う発音を、西洋語から舌を使う発音を貰ってきたように読み取った。

  • 私達のような現代国語教育で育った者には、いろは歌の「ゐ」や「ゑ」の意味もよくわからない。
    ましてや日本の上代や中古などの文献を分析していって解明した日本語の音韻、語彙、意味なんかは更に難しいこととなる。
    勿論、現代の表記で「ゐ」や「ゑ」を使おうとは言わない。しかしながら、「国語」、「日本語」ということに対して、もっと敏感であっても良いだろうと思わせられた。

  • 日本語の音について書いてあります。日本語の音の数は昔はもっと多かったそうです。例えば「い」と「ゐ」は今は同じ発音ですが、昔は違う音だったようです。さらに驚くことには今では一つの音になり、表記も一つになっていますが、「え」、「き」、「け」、「こ」、「そ」、「と」、「の」、「ひ」、「へ」、「み」、「め」、「よ」、「ろ」も、昔はそれぞれ二つの異なった音だったようです。平易に、とても面白い内容が説かれています。興味を持った方は是非読んでみて下さい。

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