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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003315217
感想・レビュー・書評
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阮籍の「詠懐詩」について
岩波文庫 33-152-1
著:吉川幸次郎
出版社:岩波書店
阮籍とは、竹林七賢の巨頭である。また、阮籍は、常識をこえた大酒のみとある
時代は、後漢の末から、三国志魏の時代
後漢の献帝から、魏:曹丕へ、魏から司馬懿へ、虚偽と、詐術にみちた禅譲が繰り返される、この時代
阮籍の義憤を現したのが、この詠懐詩とある
詠懐詩は、五言で、82首あるが、連作であって、1つの作品をなすのは驚きだ。そしてその形式は李白や、陶潜らに大きな影響を残した
また、82首すべてが、悲哀の歌である
阮籍は、万物はみな流転し、一つの状態に停止することはないという老荘の哲学を有している
昔の栄華を懐かしみ、現在の辛苦を悩み悲しむ。陽から陰へ。しかしてその逆はない
本書は、それぞれの想いを語り、82首の半数を記載しているとの言である
神仙へのあこがれとも、その矛盾を語るとも、自らの主張を懐疑するものである。
ただ、本書では、詠懐詩を順番にたどり、語るという流れがなかったことは1つの残念であった。
目次
阮籍伝
阮籍の「詠懐詩」について
解説 荒井 健
ISBN:9784003315217
出版社:岩波書店
判型:文庫
ページ数:132ページ
定価:360円(本体)
1981年04月16日第1刷発行
1997年11月17日第7刷発行詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(後で書きます)
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結び近く、著者は、阮籍の「詠懐詩」に矛盾を見出します。彼は、裏切りに満ちた現世に失望し、疎み、神仙に憧れつつも、その世界を信じてもいなかったし、故に浸りきる(≒逃避する)ことも出来なかった。 その象徴が彼の「眼」 ~友人は青眼で、嫌いな相手は白眼で迎えたという~ であった、と付会してみたり。解説含め150頁にも満たない文庫ですが、実に含蓄に富んでいます。
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