阮籍の詠懐詩について: 付・阮籍伝 (岩波文庫 青 152-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003315217

感想・レビュー・書評

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  • 結び近く、著者は、阮籍の「詠懐詩」に矛盾を見出します。彼は、裏切りに満ちた現世に失望し、疎み、神仙に憧れつつも、その世界を信じてもいなかったし、故に浸りきる(≒逃避する)ことも出来なかった。 その象徴が彼の「眼」 ~友人は青眼で、嫌いな相手は白眼で迎えたという~ であった、と付会してみたり。解説含め150頁にも満たない文庫ですが、実に含蓄に富んでいます。

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著者プロフィール

吉川幸次郎(よしかわ・こうじろう):1904―80年。神戸市生まれ。京都帝国大学文学部文学科入学、支那文学を専攻。1928―31年、中国留学。京都大学人文科学研究所東方学研究部研究員を経て、京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる。主な著書に『尚書正義』『杜甫私記』『陶淵明伝』『仁斎・徂徠・宣長』がある。

「2023年 『中国詩史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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