宋詩概説 (岩波文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003315231

作品紹介・あらすじ

「中国歴代の大帝国のうち、もっとも文化的」であった宋代。蘇軾、陸游、王安石、梅堯臣ら当時の詩人は、社会と人生に対する巨視の哲学を詩にしめし、日常の生活を微細に詩にうつした。悲哀を止揚し、静かな喜びをもたらす宋詩の性格を「唐詩は酒、宋詩は茶」と喝破し、以後の中国文学史の流れを決定づけた名著。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 宋代の漢詩は悲哀の詩が少ない。哲学的な巨視と冷静さで、生活に密着した詩を詠う。その昔「詩経」の時代、叙情の素材は悲哀に選ばれていた。六朝の詩は絶望と悲哀が基調だった。唐詩は悲哀を抜け出て希望を引き出したい葛藤から緊張感ある激しい詩が生まれた。著者は唐詩が酒なら宋詩は茶と述べている。噛めば噛むほどに感じる静かな喜び。そして雨がよく詠われている。本書では北宋、南宋の時代をそれぞれ過渡期、中期、後期と分け、総勢二十名以上の詩人を作品と共に解説しており、蘇軾に至っては三節に渡って述べている。当時の生活が伝わってくる。

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