わが住む村 (岩波文庫)

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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003316221

感想・レビュー・書評

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  • 歴史

  • こんなに付箋を貼ったのも珍しいかな。藤沢市村岡(鎌倉群村岡村)の地誌。何の変哲もない(なく見える)場所も丹念に掘り起こしていけば、豊穣な歴史が見えてくる面白さ。
    歴史上の物事に絡んでくる地域の話。中世から戦中までを見渡すタイムスケールも含めて面白かったよ。

    さて、フィールドワークしなくてはね。

  • 大正か昭和のはじめころ田舎に移住した著者の生活とご老人方からの聞き書き。江戸の終わりから維新、大政奉還、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争時の田舎の暮らしの空気が味わえる。生きるということは楽なことじゃないけれど、楽しいことではあるのかも知れない。

  • 幕末期から昭和初期に至る農村(神奈川県藤沢郊外)の生活の様子が生き生きと再現してくれる。大名行列や明治維新の際の新政府軍の行列の際には土下座していたことや、都市部では生活スタイルが変わっても長らく変わらぬ生活が続いていたことなどがよくわかる。生活と言葉が密接に絡んでいることももよくわかった。例えば、「梅雨」という言葉。梅の実が熟してきた頃の雨だから「梅雨」と書くのだという(諸説あるようだが)。

  • 農村に生きる人々は、いつの時代も幕府や政府の執政の犠牲に喘いできた。参勤交代のための助郷、戦時下の供出米や品などに挫けることなく、質素でありながらも生活のなかのハレのときを楽しみに暮らしてきたことがうかがえる。貧しさの内に美しさを感じるのは、私の驕りであろうか。

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