おんな二代の記 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003316252

作品紹介・あらすじ

女性解放運動の先駆者として名高い山川菊栄(1890‐1980)とその母青山千世(1857‐1947)の、女性二代にわたる自叙伝。「明治」初期から「昭和」の敗戦後に至る激動期を舞台に、水戸から東京に出た母の青春、著者の学校時代、山川均との結婚生活、活動家として生きた日常が、多くの同時代人の肖像を織り込んで活写される。

感想・レビュー・書評

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  • "母のお得意なのは「ことごとく書を信ずれば書を読まざるにしかず」という言葉でした。「どうせ本にはいいかげんなことがたくさん書いてあるよ、たくさん読めばそのうそがわかるようになるからなるべくなんでも読むのがいいのさ」といっていました。"(p.120)


    "渋沢栄一翁はこの震災を、国民がおごりたかぶるのを天が見かねてこらしめるために下した天譴だといいました。なにしろああいう大金持のいうことですから、一も二もなく信用されて、たちまち天譴説がはやりました。が、天はほんとうにそう思っていたかどうか。また九月二日以後の朝鮮人襲来のデマにともなう混乱や残虐行為も、軍の知ったことでなく、みな天のせいなのかどうか。ちょっとでいいから天が口をきいてくれたら、と私は思いました。"(p.359)


    "母の時代よりはだいぶよくなっていたはずの私の時代でも、女の歩く道はいたるところ袋小路で、のびる力をのばされず、くらやみを手さぐりで歩くようなもどかしさ、絶望的ないらだたしさは、学生時代のたのしさ、若い時代のよろこびというものを私に感じさせませんでした。"(p.416)

  • 聡明で強い女性、でありながら語り口は柔らかくすっと入ってくる。始め、山川菊栄本人について存じ上げなかったが、彼女の夫の山川均や同じ女性運動家の平塚らいてう、与謝野晶子なども登場し、この時代にこんな女性がいたのかと知った。

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