本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (394ページ) / ISBN・EAN: 9784003317617
感想・レビュー・書評
-
「国家の進化と愛国精神」は1920年に書かれた、 国が先か人民が先かという問題。 「孔子と老子」、1935年に書かれた、ステート(国家)が先か コミュニティ(部落共同体)が先かという問題。 「明治を思う」(1953)はアングロサクソン系哲学かゲルマン系哲学かという問題。 この人は言っていることが戦前、戦後、首尾一貫していてきもちがいい。 電車の中での拾い読み。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容(「BOOK」データベースより)
如是閑(1875‐1969)は「断じて行わず」を座右銘に、あくまで「見る」立場から、生涯を一管の筆に託して生き通した。本文庫は、彼の長い軌跡の中で最も精彩を放っている大正デモクラシーから昭和ファシズム批判の時期に焦点をあて、さらに随筆・人物評を加えて、大宅壮一をして「思想のピラミッド」といわしめた著者の全体像を示すべく努めた。
目次
Ⅰ
権力の外にある世界―砂山をめぐる子供の共同の享楽
アンチ・ヒロイズム断片―私の有史以前の記憶の数節
余技界のギルドに対する叛逆者
私の書斎と読書法
「リットル・クリティックス」
真実はかく佯る(抄)
Ⅱ
国家の進化と愛国的精神
快楽論的労働観を排す
孔子と老子
日本文化と自然
生活様式から見た日本人気質
明治を思う
Ⅲ
〔ほか〕 -
戦前から戦中、戦後を駆け抜けたジャーナリスト。少年時代から雑誌「日本人」に親しみ、三宅雪嶺、陸羯南、徳富蘇峰、福沢諭吉と言った当代一二の第一流の新聞記者の文章に触れた(当時は総ルビ、漢文調のリズム感のある文章)。文明評論家、決して専門の学者ではなく、ジェネラリスト。今で言うところのリベラルアーツ。P99から始まる国家の進化と愛国的精神の項目ではパトリオット、最も新しいアメリカの愛国心より日本の愛国的精神は後輩であり、英国やフランスのそれと比べたら遥かに硬度の足りない塊である。ドイツのそれは寄せ集めプロシア王の統一的対人関係が無い、プロシア王は自分免許だけで実際その資格はなかった。これに反して、日本には皇室対人民という対人関係が歴史的に存在していたので全日本という観念は比較的容易に成立した。如是閑長谷川萬次郎は左に右にも偏らないアイロニカルな文明批評家だが、こんな親父について洋行した山本夏彦少年は大変だったろう。二度と海を渡ることのない程にトラウマを抱えることとなる。
-
一冊で如是閑をまとめるのは難しいにしても、実に物足りない編集となっている。
著者プロフィール
飯田泰三の作品
本棚登録 :
感想 :
