清沢洌評論集 (岩波文庫)

著者 : 清沢洌
制作 : 山本 義彦 
  • 岩波書店 (2002年9月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003317822

清沢洌評論集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 戦前,戦中のジャーナリスト清沢洌の評論集.不勉強で知らなかったのだが,日経,朝日,報知で活躍した人らしい.今読んでみると,日本の立場についてちょっと身勝手な意見もあるように思うが,極めて真っ当で,当時としては相当勇気の必要なことを書いているのではないかと想像する.いや,こういう骨太で真っ当なリベラルの人って,今いないんだよなあ.現在のこの状況って,なんでこうなっちゃってるんでしょうね.

  • 「たとえば現在、東京の大新聞は何れも水道からみみずが出るということについて、大袈裟に書きたっています。どの新聞を見ましても、それが最も重要な記事なっている。(中略)しかしこれに一体どれだけの社会性があるのでしょうか。何が重要で、数日に渡ってこんなことが東京の大新聞のタップを飾りうるのでしょうか。」(現代ジャーナリズム批判)
    「水道水からみみずが出る」という部分をさしずめ「うなぎの産地が偽装である」とでも変奏すれば、そのまま21世紀の日本のジャーナリズム批判になりうる文章である。全編がこの如く現在に通用する、いやむしろ現代人こそ傾聴しなければならない哲学に溢れている。
    半世紀以上も前の日本にこれだけ地に足の着いた思考をもった知識人があった事実を、我々は今一度噛み締めるべきだし、そうすることによって彼の鳴らした警鐘が如何に空しく響いたかについて思いをめぐらせて欲しい。

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