- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003319444
作品紹介・あらすじ
評論家、作家、翻訳家として旺盛な文筆活動をおこなった吉田健一(一九一二‐一九七七)。ベレイ、シェイクスピア、キイツ、ラフォルグ、イエイツ、ヴァレリイ、エリオツトなど、独自の審美眼で選んだ英仏の詩を個性的な文体で訳した詩選集。
感想・レビュー・書評
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活字が読みやすい。翻訳がそれほど古くは感じられない。翻訳についての解説も丁寧である。これだけを読んでも価値がある。
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編集・訳:吉田健一
通し番号 青194-4
ジャンル 書籍 > 岩波文庫
日本十進分類 > 文学
刊行日 2013/06/14
ISBN 9784003319444
Cコード 0198
体裁 文庫・並製・カバー・350頁
定価 本体900円+税
在庫 在庫僅少
翻訳家,評論家,作家として旺盛な文筆活動をおこなった吉田健一(1912―1977).シェイクスピア,ボオドレエル,ラフォルグ,イエイツ,ヴァレリイ,T.S.エリオットなど,独自の審美眼によって選ばれた英仏の詩篇を収録.〈翻訳は一種の批評である〉と考えた訳者の個性が光る詩選集. (解説=吉田暁子・富士川義之)
https://www.iwanami.co.jp/book/b246232.html -
ソネットの訳に胸打たれる。原文をガッとつかんで、そのエッセンスを読み手の心に響く言葉で自由に表現する、そんな翻訳ができたらと思わずにいられない。
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基本的に読み終わってから、ブクログの本棚に登録することにしている。しかし、こういう訳詩集であり、パラパラ捲って、気に入ったことろを読んでいるので、終わりが決まるはずもないのである。
タイトルが如何にも酒呑みの著者らしいが、復刻されたデザインも良いと思う。
シェイクスピアのソネットから、T.S.エリオットの荒地まで、英仏の様々な詩が選ばれている。ゆっくり、ゆっくり読んでいこうと思う。 -
吉田健一の訳詩集。
収録されているのはシェイクスピア、バイロン、エリオット……等々。巻末の付録は『飜訳論』。
基本的に無粋な人間なので詩のことは正直よく解らない。しかし、『君を夏の一日に喩へようか』という日本語がこの上なく美しいことは解る。ひょっとすると、詩とはそういうものなのかもしれない。
『飜訳論』は吉田健一の翻訳に対する姿勢が垣間見える小論。こちらもなかなか興味深い。