明治東京下層生活誌 (岩波文庫)

制作 : 中川 清 
  • 岩波書店
3.86
  • (3)
  • (6)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 54
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003319512

作品紹介・あらすじ

明治19(1886)年は、維新以降、最悪の不況の年だったといわれる。この年『朝野新聞』に連載された「府下貧民の真況」は、東京の下層社会を記録したルポルタージュの先駆であった。このルポをはじめ、明治年間に書かれた東京の下層社会に関する生活記録の中から、幸徳秋水「東京の木賃宿」、横山源之助「貧民の正月」等14篇を収録した。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • Ⅰ 異質さへの関心
    府下貧民の真況 著者不詳
    窮民彙聞 著者不詳
    貧天地餓寒窟探検記 桜田文吾
    東京府下貧民の 呉文聡

    Ⅱ 固有の生活世界
    東京の貧民 著者不詳
    昨今の貧民窟 著者不詳

    Ⅲ 社会批判の介在
    世田谷の市 屑屋金太郎談 幸徳秋水筆記
    下層社会の新現象 共同長屋 横山源之助
    東京の木賃宿 雲水道者談 幸徳秋水筆記
    下谷区万町 貧民窟の状態 斉藤兼次郎

    Ⅳ 下層社会の変容
    貧民の正月 横山源之助
    共同長屋探見記 横山源之助
    貧民十五年間の移動 横山源之助
    下級労働社会の一大矛盾 横山源之助

  • 編者・中川清による区分けは、ありがたかった。明治時代と言っても、維新直後の、江戸・東京の人口が半分になった(これって、ルワンダ、コンゴ内戦以上)10年と、日清戦争の前後と、日露戦争の前後と、全然違う。釜ヶ崎も20年周期で、大変動被ってるけど、中にいて初めてわかる。同じことが、明治時代にもあったんだなぁ。

  • 120年前の日本にあった情景。このような場所で人々は暮らし、働き、生き抜いた。
    今の豊かな生活に感謝するのみ。

    生きるために働かなければならない。どんな職業だろうとそれで食べているのだから立派だ。職種がどうのこうのと、他人が何か言う筋合いはない。

    読後はお金と食べ物、そして住むところが、人間にはこんなにも必要であり、生きるためにお金を稼がなければならないことが身にしみた。

  • 明治時代の東京の代表的な貧民屈を描いています。宿賃から食費、一日の収入や正月などの行事が詳しく載っているので当時の社会の様子がよくわかります。

全7件中 1 - 7件を表示
ツイートする