山びこ学校 (岩波文庫)

制作 : 無着 成恭 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 178
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003319918

作品紹介・あらすじ

ほんものの教育をしたいという願いから、社会科を手がかりにして、生活綴方の指導をおこなった山形県山元村中学校の教師、無着成恭(1927‐)が、その成果をまとめた詩・作文集(1951年刊)。いまなお読む者の心を強く打たずにはおかない克明でひたむきな生活記録。戦後の教育に大きな影響を与えた。

感想・レビュー・書評

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  • これはすごい文集だ。無着先生は、この文集を発表した後に、村の恥を世間様に知らせたために追放されたらしい。本当なの?
    映画化もされているみたい。方言まで再現されているのかな?そこまでは無理か。

    文章を書く行為の中には、生活について考え、行動を変える可能性がある。

    この子達は、利益の分配の仕方に問題があるから、農民の生活が苦しいんだと見抜いていた。1951年の中学生が。

  • 日本の農村にこんな貧しい時代があったんだなぁ、ということがよくわかった。

  • 「きけわだつみのこえ」「君たちはどう生きるか」「山びこ学校」は、中学生必読書の3冊だと思う

    書いてあることは、切羽詰まったことが多いのだが、読み手は ほんわかするのが、前記2冊との違い

  • 友人の川合さんのお父さんが出ている。
    まだこの先生もご存命だとのこと。

    無着先生からは、現代はどう見えているんだろう。

  •  これは読まなきゃ読まなきゃと思いここまで来てしまいました。

     いやはや、このような文章を書くのにどれほど教員の労力が必要かを考えると、すごいなぁと言わざるを得ないというか。


     「お母さんは、本気で笑ったことがなかったのではないかと思うのです。」


    胸に刺さる言葉です。

  • 良著、名著。
    伝承していかなければいけないと思う。

  • 『君たちはどう生きるか』と同じく中・高生の間に読みたかったし読ませたい本です。戦後の貧しい農村での暮らしを子どもの目線で作文や詩で掲載されている。学校の教育費が払えないだけでなく、一日を生きるために学校を休んで働く生徒たちに無着先生は「いつも力を合わせて行こう」「かげでこそこそしないで行こう」「働くことが一番すきになろう」「なんでも何故?と考えろ」「いつでも、もっといい方法はないか探せ」とこころの教育を指導していく。両親が亡くなって将来に不安を抱えながらも、たくましい作文が書けるのがその成果なのですね。

  • 戦後間もない山形の貧村の学校から生まれた大ベストセラー『山びこ学校』。作文指導と生活指導を一体化させた「生活綴方」の金字塔とも呼ばれる作品集を、今回、教師・無着成恭と教え子たちのその後とともに追いかけた佐野眞一の『遠い「山びこ」』とともに再読してみた。

    冒頭の「雪」、文部大臣賞をとった「母の死とその後」、貧窮生活を見つめた「父は何を心配して死んでいったか」など、印象に残る作品はいくつもある。全体として暗く貧しい、陰鬱なトーンの作品が多いが、その現実をしっかりと見つめ、立ち向かおうとする視線に、おそらく当時の多くの読者が共感したのだろう。これらの作品群を読んだ後で、無着のクラスの生徒が卒業式の日に読んだ「答辞」の次の文面にたどりつくと、今でも何か胸を打たれる思いがする。

    「ああ、いよいよ卒業です。ここまでわかって卒業です。本日からは、これも先生がしょっ中いっている言葉どおり、「自分の脳味噌」を信じ、「自分の脳味噌」で判断しなければならなくなります。さびしいことです。先生たちと別れることはさびしいことです。しかし私たちはやります。今まで教えられて来た一つの方向に向ってなんとかかんとかやっていきます。」

    初読の時には素朴な、「ありのまま」の生活を描いたと読める『山びこ学校』の作品群も、佐野の本とともに読み返してみると、無着の強力な指導があって作られたのだということが実感される。「ありのまま」を見つめるとはどういうことか。それがいかに大変か。無着の細やかで強力な指導がなければ、これらの作品群は生まれなかっただろう。むしろ、年齢に比して大人びすぎている彼ら中学生の視線の背後に、無着自身の視線を感じ取ることが自然に思われるほどだ。そのくらい、(是非はともかく)よく指導の行きとどいた文集である。

    作文指導=生活指導としてしまうことの弊害も含め、無着の実践に不足や欠陥があったのは間違いないところだろう。「これは道徳教育だ」と言われたら、そうなのだろう。「数学は中学一年程度しか教わらなかった」「村の恥さらし」……どれも一面で妥当な批判だろう。しかし、再読してみると、僕には言語技術の指導も含め、無着の強力な指導力が印象に残った。単に戦後の貧しい農村を舞台にしたからとか、そういう舞台背景だけれは語れない、確かな質を持った文集である。

  • 山びこ学校の子供たちは貧困の中でたくましく生きる。

    現在の日本に忘れらられた生きるという実感を蘇生する。

  • 10.4.25~

    10.4.24 中学生の時から興味があった本
    昨日の教職の授業で紹介されたから読んでみたいと思う。
    綴り方というと、灰谷健次郎さんや「きりん」を思い出す

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