老子 (岩波文庫)

著者 : 老子
制作 : 蜂屋 邦夫 
  • 岩波書店 (2008年12月16日発売)
4.02
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003320518

作品紹介

熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが、同時に、世の中と人間についての深い洞察力によって、人生の教科書ともいうべき普遍性を持っている。ここで説かれる平和的で、自足、素朴なあり方は、時代を超えて人々の心に訴えかける。

老子 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • これは世界最古の「働きたくないでござる」もとい「何かをなすとは、何もなさぬことである」といった逆説を多用することによって、論語が薦める義務的生き方とは正反対の何者にも捕われない生き方を提示する。しかし老子の言葉が心地良くても、これを実践するにはかなり骨が折れることに。それは現代がせせこましく何かの役に立つことを強いようとする余裕のない社会であるのが理由の一つだけど、何より問題なのは、老子の思想が何者にも捕われないということはつまり、ここにある老子の言葉にも捕われてはいけないということを意味しているからだ。ここに収められた81章に続く82個目の言葉を日々の生活から紡ごうとすること、それが老子の思想に触れるということなんだと思う。

  • 老子(『老子道徳経』)の思想を解説付きで記した本。

    非常に難しくほとんど理解出来なかった。

    「道」(自然の摂理・ありとあらゆるものを動かす原理原則)に沿うように人生を送ったり、政治をすべきだというのが思想の要点。

    儒教でいうところの中庸とかなり似た箇所(第四十四章等)が見受けられたが、解説を読む限りだとその思想内容はかなり異なるらしい。

    内容が難しく、自分とは合わないだろうと感じたものの、その文言はとても素朴で穏やかな印象を受けた。


    特に印象的だったのは以下の三つ

    第十章
    「恩沢を施しても見返りは求めず、成長させても支配はしない。これを奥深い徳というのだ。」

    第三十章
    「成し遂げても功を誇ってはならず、成し遂げても高慢になってはならない。」

    第四十四
    「何かを得ることと失うこととは、どちらが苦しみであろうか。(略)満足することを知っていれば辱しめは受けず、止まることを知っていれば危険を免れられ、いつまでも長らえられる。」

  • 1993年に出土した最古の書を踏まえた最新の老子。

    講談社学術文庫の金谷先生の訳とこちらを読んだが、
    金谷先生の方は内容に対する解説が有り解りやすく、
    こちらは訳に対する解説が有り学術的で、
    春秋戦国時代の原本の内容を加味しているので、
    老子という書の本来の姿はこちらの方が近いと思われる。

    始めて読む人はあちらを読んで内容を把握し、
    二回目以降はこちらというのが良いのでは無いだろうか。

  • 最近、論語に関する本が流行ってるみたいだけど、今の人たちはむしろこっちを読んだほうがいいんじゃないかな?

    論語との違いから老子の思想を説明すると、論語の根底にある考え方は用をなすのは表象のみという考え方なのに対して、老子は無ということの役割を説いている。論語がソリッドなのに対して、老子はダイナミック。

    現代人の悩む所の根底には、満たされることを渇望しながら、いくら消費行動に走っても満たされない事にある、と僕は考えている。だからこそ、無、もしくは虚の積極的役割を説いた老子こそ読まれるべきなんだ。

    『―故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。』

  • 各章が現代語訳からはじまり、また解説もしっかり載っているので、読み事自体は問題なく進められます。
    ただ、老子の言葉は理解するのに難しいとは感じました。
    何回も読み返すと少しは理解できるかも。

  • 孔子とはまた違った老子の教えは非常に柔らかい印象を受ける。だからといって弱いわけではなく道は険しい。ソーに通じるものがあると思う。ルソーは老子を知っていたのかな? と思ったりもする。足るを知りつつ素朴に生きる感じとか。直感的に人が感じる理想はある程度共通するのではないかなと思った。ひとつひとつの章はとても短いので手の届くところにおいておいて時折読み返すといいと思う。

  • 2017年10月8日に紹介されました!

  • 不思議で面白い。
    繰り返し読んで分かりたい。

  • 禅に通じるものがある。あるがまま生きること。

  • 前言語・前社会・前儒教の段階における東洋の無意識と神秘主義を直観した書。

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