孫子 (岩波文庫 青 207-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003320716

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:399A/Su74s//K

  • 歴史は古くても今の世に役立つ言葉が散りばめられている

    詳しくはこちら
    https://takeoido.hatenablog.jp/entry/2023/05/02/084851

  •  2000年以上前のものであるのにもかかわらず、現代人が読んでも多くのことを学べる本。本書は、古代中国(春秋時代)に活躍した孫武の兵法をまとめた戦術本であり、ゆえに戦争関連を中心に取り扱うのであるが、これは単なる戦術本ではない。この本は、組織論、諜報活動、政治、ビジネス等々、幅広い分野において応用が利く優れた実用書だ。実際、ビルゲイツや孫正義など著名な実業家が愛読するほど、幅広く読まれている。そのため、本文自体は200ページ足らずの短い読み物だが、その中身は、普遍的な手法が組み込まれており、ゆえにどの箇所を読んでもためになる。これは本書に限らず、古今東西の名著に共通する。
     評者は以前、大橋武夫『孫子 兵法』(PHP文庫)を読了し、岩波文庫版で実質2回目となるが、今回は白紙の部分に随時メモをとりながら精読した。改めて読んでみると、自分がここ1年で読んだ本で紹介されたスキルが、本書にふんだんに盛り込まれてたことを再度認識した。
     それにしても、今回読んで思ったのが、日本がなぜ第2次世界大戦で敗北したのか、その答えが抽象的ではあるが十二分に書いてある(具体的な事例は『昭和16年夏の敗戦』、『失敗の本質』、『組織の不条理』が参考になる)。自国の資源が乏しい日本では、いかに自国では確保が難しい物資を隣国を通じて国益を守るのか、その重要性がわかる。本書の有名な文言「戦わずして勝つ」ためには、相手の具体的な情報を熟知しなくてはならない。これらの注意事項が本書で繰り返し警告されている。
     また、ウクライナ侵攻以降のロシアとNATO、また台湾をめぐっての米中の緊迫した状況など、昨今の世界情勢を本書と照らし合わせて読むと、各国の動向、とりわけ中国の戦略が見えてくる。競争社会(国内、国外にかかわらず)で生き残る術も書いており、真に本質をついている。
     これ以外にも、この本で紹介された兵法を、多くの分野、問題と併せて読むと、その実態、本質を見抜けるほど、さまざまなことが載っている。いずれにせよ、本書はあらゆる古典の中でも、年齢、個人的な性格や信条にかかわらず、誰もがなにかしら学べるのではないだろうか。

  • 現代にも通じる内容が多々あり、とても良い本だと思います。
    色々な物語で引用されるので読んでおきたい一冊です。
    あと単純に格好良いです。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=35493

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA46183933

  • そんしー

  • 難しかった。
    戦争のことだから、ふーんで終わる

  • 争いごとに勝利するための方法や心構えについてあらゆることが書かれています。
    必勝を期すためにはいかに頭脳明晰な人間であっても、気の遠くなるような準備が必要であることがわかりました。
    滅多なことで争いごとを始めてはいけない、周囲と争わずに落としどころを見つけ調和することが賢く生きることであると、この本は語っているのだと感じました。

  • どうてんちしょうほう
    君主人心 将軍有能 土地 法令 軍隊強いか 訓練 賞罰
    あざむくこと
    敵を知り自分を知り土地や自然の巡りを知ると勝てる
    戦わずして勝つことが最高
    食料は現地調達
    スパイは大事
    迂直之計
    仕事は目立たないもの

  • 子供の頃にうっすら読んだ気がするのですが、全く覚えてないので、読みました。現代に役立つ部分は少なからずあると感じました。

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著者プロフィール

1920年、三重県生まれ。東北帝国大学法文学部支那哲学科卒業。文学博士。東北大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本学士院会員。2003年、勲二等瑞宝章受章。著書に、『秦漢思想史研究』(平楽寺書店)、『管子の研究』(岩波書店)、『淮南子の思想』(講談社学術文庫)などがあるほか、訳書に、『論語』『荀子』『荘子』『韓非子』『孫子』『大学・中庸』(いずれも岩波文庫)など多数。2006年、逝去。

「2022年 『死と運命 中国古代の思索』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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