荀子 上 (岩波文庫 青208-1)

  • 岩波書店 (1961年6月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (402ページ) / ISBN・EAN: 9784003320815

みんなの感想まとめ

テーマは儒教の思想で、特に性悪説を基にした荀子の考え方が描かれています。孔子の教えを正しく継承し、学問や礼に基づく秩序を重視する姿勢が印象的です。荀子は、論語や孟子とは異なり、章ごとに明確にまとめられ...

感想・レビュー・書評

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  • 儒教保守派の思想。

    性悪説で有名なので異端のイメージがあったが、
    孔子の思想を正しく継承することを目的とし、
    学問を奨励し、「必ずや名を正さんか」に基き、
    物事を礼に基いて秩序正しくすることを主張している。

    そして過激な主張を孔子の説としているという
    子思と孟子への批判も正しいかどうかは別として、
    孟子を読んだ後にこの本も読んで比較してみると、
    あながち的外れではないということが分かる。

    まさに勧学篇第一の如く読んでみないと分からない。

  • 白文なし! 残念。

  • 性善説の孟子、性悪説の荀子と中高生は習いますがそれだけで終わってはもったいないですね。論語に比べて孟子や荀子は話も具体的で面白いと思います。
    <br>
    特に荀子は日常生活で「あ〜こういうことあるなぁ・・・」って感じられます。思索のガイドラインとしてお薦めです。岩波文庫版は現在絶版のようです。他の中国古典名言集などで拾ってみてください。

  • 政治や組織運営についての部分が興味深かった。

    ただ、将軍との対話箇所だけは「いるよねー。会議室にこういう人生訓語ってドヤ顔するやつ」という気分になった。

  • 岩波文庫「荀子」の上巻。

    「性悪説」という単語は、人間誰しも生まれつき性悪なのだからその行動は規制されなければならない、という文脈で多用される。だが、荀子が本当に言いたかったのはそういうことではないのではないか。僕はそう思う。

    本書では、人間はみなこの世に生を受けた時点で未だ不十分であり、ゆえに道徳や仁義を教えることにより正しく導かれるべき存在だ(あくまで私見ですが)。言い換えると誰でも良い人間になるポテンシャルを秘めているということであり、その点においては、誰でも内面を磨けば大成できるとした「性善説」(孟子)とは目指す方向で一致している。

    戦乱の世にあって、人徳教育を受けた優れたリーダーが各階級に適切な仕事を割り振り、各人の努力にしっかり報いる。そのうえで、道義に背く人間を厳しく罰することを通じて道徳に基づく社会を構築していく。最終的には、君主と民衆との間に揺るぎない絆が生まれ、敵国の侵入にも動じない国家が形成される。道徳と法治国家の重要性を強調する本書は、真に人民の繁栄を訴求する君主のあり方を示してもいる点で一読の価値がある。

    (以下関係ない話ですけど)英国では不祥事続きの保守党に代わり、労働党が政権を奪取した。フランスの国民議会選挙では、目下極右が議席を大幅に伸ばしている。米国では、バイデンの求心力に目も当てられない状況だ。物価高に直面した各国では、政治家に対する国民の目が厳しい。いったい日本はどうするの。

  • 荀子で思想が完結されたとよく言われるがその通りだと感じた。
    人間は善なれど弱し、だから法(仕組み)の整備が必要という考えは非常に納得する。

  • 《目次》
    巻第一
     勧学篇第一
     脩身篇第二
    巻第二
     不苟篇第三
     栄辱篇第四
    巻第三
     非相篇第五
     非十二子篇第六
    巻第四
     仲尼篇第七
     儒效篇第八
    巻第五
     王制篇第九
    巻第六
     富国篇第十
    巻第七
     王覇篇第十一
    巻第八
     君道篇第十二
    巻第九
     臣道篇第十三
     致士篇第十四
    巻第十
     議兵篇第十五
    訳注

  • 再読。勧学篇から議兵篇まで15篇を収めている。勧学篇は荀子の基本的考えを学ぶことができる。不苟篇は君子の態度、非相篇では占いの否定や「後王」思想、がでてくる。非十二子篇では戦国諸子の批判、「水は則ち舟を載せ、水は則ち舟を覆す」(王制篇)、「乱君ありて乱国なく、治人ありて治法なし」(君道)などの名言がある。随所に「賢を尚び能を使う」や「幸に非ず、数なり」などの言葉がある。荀子の基本的立場なのだろう。人間は「群」(王制・富国など)するものであり、群れるには「分」が必要であり、これを「兼ねる」必要がある。混乱は聖人が憎むもので、混乱すれば貧しくなる。上巻は政治論が多い。

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著者プロフィール

1920年、三重県生まれ。東北帝国大学法文学部支那哲学科卒業。文学博士。東北大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本学士院会員。2003年、勲二等瑞宝章受章。著書に、『秦漢思想史研究』(平楽寺書店)、『管子の研究』(岩波書店)、『淮南子の思想』(講談社学術文庫)などがあるほか、訳書に、『論語』『荀子』『荘子』『韓非子』『孫子』『大学・中庸』(いずれも岩波文庫)など多数。2006年、逝去。

「2022年 『死と運命 中国古代の思索』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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