史記列伝 4 (岩波文庫 青 214-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003321447

感想・レビュー・書評

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  • 12年前に購入した際、一度読んだきりだったのでこの度再読してみた。

    本巻には「李将軍列伝 第四十九」から「汲・鄭列伝 第六十」までの現代語訳と「地図 前漢武帝期要図」が収録されている。
    「李将軍列伝」では、一個の人間では抗いきれずどうすることもできない、人の運命の厳しさというものを感じた。この伝を読んで中島敦の『李陵』を再読したくなったのは私だけだろうか?

    「匈奴列伝 第五十」「南越列伝 第五十三」「東越列伝 第五十四」「朝鮮列伝 第五十五」「西南夷列伝 第五十六」、これらは「漢」をとりまく異民族を取り上げたものだが、他民族を描写するうえで肝心の顔立ちを初めとした人種についてや、衣食住といった風俗についてほとんど記されておらず残念でならない。
    しかし、この点が『史記』の評価を貶めることは無いと思う。

    どの列伝も興味深い内容で面白かった。

  • 『史記』列伝の部(全70巻)のうち、「扁鵲倉公列伝 第四十五」と「亀策列伝 第六十八」以外の全68巻の全訳。前者は医学の記述、後者は亀卜の方法の記述で、訳者が「正確に訳する自信がない」という理由で割愛。『史記列伝(四)』では「李将軍列伝 第四十九」から「汲・鄭列伝 第六十」までを収録。

  •  
    ── 司馬 遷/小川 環樹・他訳《史記列伝(四)19751016 岩波文庫》19950615
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003321448
     
    …… 一死一生、乃知交情。一貧一富、乃知交態。一貴一賎、交情乃見。
    ── 司馬 遷《史記列伝(四)第六十 19751016 岩波文庫》P298
     
    (20100227)
     

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2017年 『角川新字源 改訂新版 特装版 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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