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Amazon.co.jp ・本 (190ページ) / ISBN・EAN: 9784003326121
みんなの感想まとめ
対話形式で展開される本書は、ガンジーの自治への情熱を通じて、現代の文明を再考させる内容となっています。特に、他者に依存しない生き方を根底に据え、真の独立とは何かを問いかける力強いメッセージが印象的です...
感想・レビュー・書評
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対話形式でガーンディーの熱い自治への思いが語られる。現代の文明を考え直すきっかけになる。他人に頼らない生き方が根本に流れる。
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神を持たない人たちに、果たしてガンジーの近代批判を笑うことができるだろうか?
タリバン問題が切迫する中、欧米社会の視点ではなく、民族からの視点を学ばなければならないという思いから、『ガンディー獄中からの手紙』に引き続き『真の独立への道(ヒンド・スワラージ)』を読んだ。
ここに書かれていることは、イギリスの支配から逃れようとした当時のインド社会の話だけではなく、本当の独立を勝ち取っていない、現在のあらゆる民族に向けてのメッセージだと思う。ガンジーの視点からすれば、今の日本など、明らかに米国に従属している状態であり、独立状態とは見做さないだろう。
特に印象的なのは、近代化を是としている愛国者と真の愛国者の違いについて、若き読者にむけた形で厳しい批判を与えているところ。特に鉄道に対する批判は、現在のコロナの社会を考えると示唆的。
ガンジーのロジックの組み立てからは、今のネトウヨへの対応にも使えるだろう。その意味でも、政治的対話の一つのモデルになると思う。 -
道新記事中島岳志「隣人の原理」に触発されて借り入れ。図書館。
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ガンディーの「反近代的なラディカルさ」を実感できる。インド人が自治を手に入れるには、イギリス人を排除するのではなく、イギリス人が持ち込んだ文明を排除すること、自分の手足でできることをするインド文明に自ら立ち返ることが必要であると説く。彼の基本姿勢を知るのに好適。
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「インド独立の父」ガンジーの基本的な考えをまとめた主著(?)。
ガンジーが「非暴力・不服従」という方法論でインドを独立にみちびいた歴史的事実にはただただ驚くしかないわけだが、この本を読んで、その驚きは驚愕に変る。以前に読んだ控えめな自伝では分かりにくかったガンジーの政治的な主張が非常にクリアーに書かれているのは、「主著」にふさわしいとして、その主張たるや、徹底的な「反文明」主義で、ガンジーは、鉄道、弁護士、医者、近代教育、そして機械を否定する。ガンジーって、こういう過激な思想の持ち主だったのか。
こんなんでよく皆ついてったな、と思うと、ガンジー、そしてその周囲でおきた様々な出来事は、やっぱり奇跡としかいいようがない、と思う。そして、ガンジーの宗教対立を超えたインドの理想、そして反物質主義的な精神性は、奇跡の連続をもっても実現しえなかったのか、とインドやパキスタンの最近のニューズを見るにつれ、悲しくなってしまう。 -
ガンジーが自治とは、文明とは何か、そしてインドの状態をどう考えるのかについて、読者と編集者との対話形式という形で自問自答するもの。西洋文明を否定し、宗教や道徳を重視し、インド文明を信奉するナショナリストとしてのガンジーの側面が興味深かった。
非暴力を行う理由として、インド人が武器を取れば、イギリス人と同じになってしまうからというものがあったが、なるほどなと感じた。 -
とにかく徹底している、その過激さに驚いた。まるで宗教の原理主義者のようだ。機械文明はまだしも、高等教育や医療に対する批判などは現代の感覚ではなかなかのみこみづらい。しかしインドを想う心、愛する心はとにかくひしひしと伝わった。
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インドの独立に対して、反乱や暴動といった方法ではなく、「サッティヤーグラハ」(非暴力、不服従)を理想とした方法での独立を説く、インド独立の父、マハトマ・ガンディーの書。ポスト・コロニアル思想家たちの活動に先立った思想だなぁ、と思う。
しかし、非常に皮肉というか悲しいというか、独立した後ヒンドゥー教とイスラム教との関係を修復できず、そして、今のインドは彼が敵と言った機械や医師・弁護士を用いて、すなわち西洋と同じ土台に乗ろうとしている。これおを皮肉と言わず何と言うのか。 -
100年も前に書かれた
「持続可能な」生き方。
近年のディープエコロジー思想やコミュニティ開発論にも繋がります。
人間は身体の届かないようなことしちゃいけないよって言いながら、
先生、貴方は南アフリカで解放運動してたじゃないですか・・・・・・
田中敏雄の作品
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