真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)

制作 : Mohandas Karamchand Gandhi  田中 敏雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 80
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003326121

作品紹介・あらすじ

非暴力・不服従主義による民族運動で知られる「インド独立の父」ガーンディーが、自らの思想と運動の基本理念について述べた主著。編集者(ガーンディー)と読者(急進的な若者)との対話形式で書かれ、イギリス支配のもとでの近代文明を批判、真の文明とは何か、インドの真の独立のあるべき道について論ずる。

感想・レビュー・書評

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  • ガンディーの「反近代的なラディカルさ」を実感できる。インド人が自治を手に入れるには、イギリス人を排除するのではなく、イギリス人が持ち込んだ文明を排除すること、自分の手足でできることをするインド文明に自ら立ち返ることが必要であると説く。彼の基本姿勢を知るのに好適。

  • 「インド独立の父」ガンジーの基本的な考えをまとめた主著(?)。

    ガンジーが「非暴力・不服従」という方法論でインドを独立にみちびいた歴史的事実にはただただ驚くしかないわけだが、この本を読んで、その驚きは驚愕に変る。以前に読んだ控えめな自伝では分かりにくかったガンジーの政治的な主張が非常にクリアーに書かれているのは、「主著」にふさわしいとして、その主張たるや、徹底的な「反文明」主義で、ガンジーは、鉄道、弁護士、医者、近代教育、そして機械を否定する。ガンジーって、こういう過激な思想の持ち主だったのか。

    こんなんでよく皆ついてったな、と思うと、ガンジー、そしてその周囲でおきた様々な出来事は、やっぱり奇跡としかいいようがない、と思う。そして、ガンジーの宗教対立を超えたインドの理想、そして反物質主義的な精神性は、奇跡の連続をもっても実現しえなかったのか、とインドやパキスタンの最近のニューズを見るにつれ、悲しくなってしまう。

  • 非暴力、自律を促すことにより インド国民の意識を変えた ガーンディーの思想が凝縮した本。「恐れないことが 力」という言葉には 感動した。

    「文明は 目に見えない病気」という言葉には 驚いた。文明を代表するものとして、鉄道、弁護士、医師を 批判している。

    宗教に関しては 一国家一宗教とは考えていない。「宗教は 同じ場所に通ずる別々の道」

    文明とは 道徳に沿った行動ということでいいのか?

  • ガンジーが自治とは、文明とは何か、そしてインドの状態をどう考えるのかについて、読者と編集者との対話形式という形で自問自答するもの。西洋文明を否定し、宗教や道徳を重視し、インド文明を信奉するナショナリストとしてのガンジーの側面が興味深かった。

    非暴力を行う理由として、インド人が武器を取れば、イギリス人と同じになってしまうからというものがあったが、なるほどなと感じた。

  • とにかく徹底している、その過激さに驚いた。まるで宗教の原理主義者のようだ。機械文明はまだしも、高等教育や医療に対する批判などは現代の感覚ではなかなかのみこみづらい。しかしインドを想う心、愛する心はとにかくひしひしと伝わった。

  • 06111

    西欧文明を否定する思想を平易な対話形式で綴る。

  •  インドの独立に対して、反乱や暴動といった方法ではなく、「サッティヤーグラハ」(非暴力、不服従)を理想とした方法での独立を説く、インド独立の父、マハトマ・ガンディーの書。ポスト・コロニアル思想家たちの活動に先立った思想だなぁ、と思う。

     しかし、非常に皮肉というか悲しいというか、独立した後ヒンドゥー教とイスラム教との関係を修復できず、そして、今のインドは彼が敵と言った機械や医師・弁護士を用いて、すなわち西洋と同じ土台に乗ろうとしている。これおを皮肉と言わず何と言うのか。

  • 100年も前に書かれた

    「持続可能な」生き方。

    近年のディープエコロジー思想やコミュニティ開発論にも繋がります。


    人間は身体の届かないようなことしちゃいけないよって言いながら、

    先生、貴方は南アフリカで解放運動してたじゃないですか・・・・・・

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