インド思想史 (岩波文庫)

著者 :
制作 : J. Gonda  鎧 淳 
  • 岩波書店
3.71
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本棚登録 : 105
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003326619

作品紹介・あらすじ

広い視野でインド思想を眺めわたし、その主要なテーマを原典の簡潔な要約・引用をまじえ、原典自らに語らせる形で説き明かし、その歴史的展開を跡づけた密度の濃いコンパクトな概説書。一般読者はもとより、インド思想研究者にも多くの示唆を与える、インド学の世界的泰斗J.ゴンダによる奥行きの深い基礎文献。

感想・レビュー・書評

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  • 半年くらいかけて2回読んでようやく内容がわかった系。理由は筆者であるゴンダ氏の国語(ドイツ語)力の欠如による。言い訳ではないが彼の著書は大体意味不明だし、僕は試みたことはないが原文を参照しても意味不明らしい。

    構成は以下の通り
    1、ヴェーダ
    2、ブラーフマナの思弁
    3、最古のウパニシャッド −梵と我
    4、古期ウパニシャッド −輪廻、業、ヨーガ
    5、ジャイナ教
    6、仏陀
    7、小乗仏教
    8、大乗仏教
    9、第2期ウパニシャッドとマハーバー・ラタ
    10、バガヴァッド・ギーター
    11、古典サーンキヤ
    12、古典ヨーガ
    13、革新的思想と唯物論

    基本的には一番偉い存在は何かとか万物の根源は何か系。
    ヴェーダ期には単にお祈りしておけば済んだのに、その後の時代で人間は生まれ変わる的なパラダイムシフトが起こるからさあ大変。
    「じゃあ何が大事なの?」ってなって何が偉いかを重視する人もいれば何が本質かを重視する人も。
    そうこうしているうちに、「そんな難しいこと考えてねーで解脱でもしよーぜ」と彼のカリスマが脇腹から華麗に誕生。「唯我独尊」は実は仏教的意味が付与されており、現在人口に膾炙している意味とは異なるみたいな。

    とりあえず、和訳して漢字を使わずにカタカナで統一して欲しい。まあ翻訳した当時はそれでも理解可能なくらい仏教に造詣の深い人が多かったのかも知れないが。嗚呼、そうだ!新訳が必要なのだ。

    しかしながら何だかんだいって結局は結構面白かったらしい。
    サンスクリット語の語彙の勉強にもなります。

  • 『サンスクリット語初等文法』でも知られるインド学者・J.ゴンダが著した、古代インド思想の概説書。ヴェーダ思想から古典ヨーガまでの連綿と続くそれぞれの思想の特徴や展開を、原典からの引用も交えて明快に叙述する。
    本書は、ゴンダが著した"Inleiding tot het indische denken."(1948)の前半部"Hoofdstuk Ⅰ. Vedisch Geloof etc.― Hoofdstuk ⅩⅢ. Kritiek en Materialisme"(pp.9-163)の邦訳である。ヴェーダ時代から紀元五世紀までのインド思想(古典サーンキヤ、ヨーガまで)を、原典の簡潔な引用と共に解説している。原著が編まれたのは1948年ではあるが、それぞれの思想の特徴や問題意識、歴史的展開や思想間の繋がりを詳細かつ明快に記述しており、古代インド思想の概説書として今なお遜色ないものとなっている。個人的に興味深いと思ったのは、インド思想が全体的に総合的な傾向を有していた、また古期ウパニシャッド時代までのインド思想には(道徳的な動機付けではなく)潜在力の行使による利己的目標の達成の意識が通底していたという指摘であった。
    多数の専門用語が頻出し難解な概念も多い為、初学者向けと言うよりかはある程度の知識を有する中級者向けの本ではある。しかし、多様な発展を遂げた古代インド思想を概観することが出来る魅力的な一冊と言えるだろう。

  • インド哲学の概要をよくまとめてあるとおもう。たぶん。

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