ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 1577
感想 : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003330111

作品紹介・あらすじ

数多い仏教書のうちで最も古い聖典。後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、人間として正しく生きる道が対話の中で具体的に語られる。初訳より26年、訳文はいっそう読み易くなり、積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助となるとともに、他仏典との関連、さらには比較文化論にも筆が及び興味は尽きない。

感想・レビュー・書評

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  • 「ブッダのことば」

    無宗教です。

    私自身、ブクログの本棚にあるとおり、自身の心や身体について想うことあり、手にとりました。

    1.戒め、智恵、内省することで、生きる激流に耐えうることもできる。

    2.精励、聡明、そして教えを請うことに努めるこおで、智恵を得る。

    3.身をつつしむを学び、言葉が見事であること、こよなき幸せである。

    4.欠落、不足は音がたつ。
    満ちる、足りるは静けさがある。

    5.苦しみは愛執から、感受から生まれる。
    愛執を見極め、感受をせずに流すことで苦しみから逃れることも叶わん。

    6.自己を他人と比較することなかれ。
    劣っている、優れている、等しいと考えない。

    7.煩悩の流れをせきとめるのは、気をつけることである。


    300ページ弱。
    弟子をふくめた多くのひととのブッダのやりとり。
    教えは、シーンは違えど同じ、一貫しています。

    そのため、飽きたら飛ばし読みするもよろしいかもしれません。

    #心の旅
    #読書はひとり静かをつれてくる

  • 973 他人から言葉で警告されたときには、心を落ちつけて感謝せよ。ともに修行する人々に対する荒んだ心を断て。善いことばを発っせよ。その時にふさわしくないことばを発してはならない。人々をそしることを思ってはならなない。

    1階の本棚が浮かんでぬれなかった本のひとつ。

  • 仏陀が大きな教団を作る前に説いた人生の道標。

    人は生まれによってバラモンとなるのでなく、行為によってバラモンとなるのである。

    理法に従って道を歩む「信仰」(saddha)が大切とされる。

    チュンダに語った四種の修行者の話でソクラテスやイエスの言ってたことと本質的には一致するのではないかと思いました。



    「疑いを越え、苦悩を離れ、安らぎ(ニルヴァーナ)を楽しみ、貪る執念をもたず、神々と世間とを導く人、──そのような人を<道による勝者>であると目ざめた人々は説く。

    この世で最高のものを最高のものであると知り、ここで法を説き判別する人、疑いを絶ち欲念に動かされない聖者を修行者たちのうちで第二の<道を説く者>と呼ぶ

    みごとに説かれた<理法にかなったことば>である<道>に生き、みずから制し、落ち着いて気をつけていて、とがのないことばを奉じている人を、修行者たちのうちで第三の<道によって生きる者>と呼ぶ。

    善く誓戒を守っているふりをして、ずうずうしくて、家門を汚し、傲慢で、いつわりをたくらみ、自制心なく、おしゃべりで、しかも、まじめそうにふるまう者、──かれは<道を汚す者>である。 」


    輪廻の思想や、仏陀に問いかけをする神神、惑わす悪魔など、文章から見ると壮大な背後世界を全く肯定しているような気もするが…。


    中村元スゲー

  • 内容はもちろん良いのですが。本のかなりの分量を占める中村元さんの脚注を読むと、常に読む人を想像して書いたであろう誠実な姿勢が伝わってきて感銘を受けます。脚注をひたすら読んでしまいました。

  • 感激の連続でした。
    執着が起きる仕組みをあらかじめ別の本で学んでいたので深く理解できましたが、初学だと上滑りしていたかも。
    ダンマパダをもう一度読み返したくなった。

  • 最古の仏典。

    ブッダの思想を最もダイレクトに
    伝えていると思われるが、
    内容は読みやすいとは言えない。

    「必ずしも肉食を禁じていなかった」
    「住居を持たずホームレスのような生活をしていた」
    などの当時の修行者の生活が窺い知る事が出来、
    原始仏教を研究するには最高の書なのだろうが、
    人として何かを学ぶには「真理のことば」の方が良さそう。

  • 絶対的な存在は無い。
    主体的な存在は無い。
    全ては相対の中にある原因と結果の連鎖でしかない。

    無いものを有ると妄想し
    いずれ滅びるものに永遠を望む所に
    苦が生まれる。

    という事を訴える、原始仏教の最も古い文献。

    煩雑さも難解さもなく、それはまるで詩のようにリズミカル。

    宗教というより、寧ろ音楽や哲学の領域。

  • お薦めです。

  • 私的最強睡眠導入本。
    なんでかページを開くともの凄い勢いで睡魔に襲われる。
    睡魔の「マ」はマーラの「マ」…なんて。

    基本的には「欲望、執着をなくせ」ということだと思うのですが、これ、もし全ての人が実践したら社会というものが成り立たないと思うのだが…。
    人類の緩慢な自殺?
    まあ地球には優しいかもしれませんが。

    なかなかに衝撃だった一文。
    「〈われは考えて、有る〉という〈迷わせる不当な思惟〉の根本をすべて制止せよ。内に存するいかなる妄執もよく導くために、常に心して学べ。(916)」
    すごい…デカルト全否定。

    それにしても、本当ブッダの『仲間にする』コマンドは最強。

  • 日本も含めた各地に伝わった仏教は、初期仏教から大きく変容した。最初期の経典を通して知っているようで知らない仏教を学ぶ。

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著者プロフィール

1912年、島根県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授、東方学院学院長、比較思想学会名誉会長、学士院会員などを歴任。仏教思想・インド哲学の第一人者。紫綬褒章、文化勲章、勲一等瑞宝章受章。人間ブッダの姿を明らかにするとともに、人類共通の普遍思想を求めて、仏教と西洋思想の比較思想研究を推進。著書に『〔決定版〕中村元選集』全40巻(春秋社)、『広説佛教語大辞典』全4巻(東京書籍)、訳書に『ブッダのことば』『ブッダ 神々との対話』(ともに岩波文庫)などがある。99年逝去。

「2021年 『東方の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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