- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003330418
作品紹介・あらすじ
『法華経』は信仰の対象として強く深くあがめられ唱えられてきたが、同時に美しい譬喩や巧みな説話の数々が文学・芸術の世界にも豊かなものをもたらした。本書では漢訳・読み下しにサンスクリット原典の訳を対向させて、これら様々な要望にこたえる。
感想・レビュー・書評
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サッダルマ=プンダリーカ(正しい教えの白蓮)というのは約二千年前に成立した経典だといわれる。
舎利弗(しゃりほつ)は仏の言葉を疑い、悪魔が仏に化けて自分を惑わしているのかと疑い、仏はそれを見て「舎利弗は未来世に仏陀となる」という預言をした。
舎利弗はそれを信じて無邪気に喜んだ。
そこで仏はこれについての譬え話をした。
「長者は炎に包まれた朽ちた家にいる子供たちを救おうとして、鹿の車等の現世利益で子供達を連れ出した。」
舎利弗は本当に鹿の車等の現世利益を与えなかったとしても、その長者の行いは間違ってはいないと思った。
法華経に出てくる諸々の功徳というのは、そんなもの(現世利益という報酬)に囚われた心を救うのが目的であって、鹿の車を貰うのが目的ではない。
仏陀の称号はそれ自体現世利益であって形にすぎない、、、、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説が良い!
法華経と日本の相関も教えてくれた☆
キーワード
聖徳太子 空海 大乗仏教 小乗仏教
かの医者 巧妙な手段 -
〈中〉〈下〉を読了後にまとめて記述する。
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読み物としても面白い。色々と突っ込みながら読んでしまった罰当たり?
何気に巻末の用語解説が便利。 -
究極の教えを示していると言われているが、発祥は不明。
最澄や日蓮の行動原理にふれてみたいとおもった。
一神教に似た響きを感じる。
狂信的グループが作ったもので、非難されると法難だとさらに結束を増したという。 -
内容があまりないような気がした。
それと、差別表現が気になった。 -
『法華経』は仏の方便を説いており、譬喩にたくみで日本・中国の思想文学に影響を及ぼしている。上巻には「序品」「方便品」「譬喩品」「信解品」「薬草喩品」「授記品」を収める。「方便品」は仏の方便をとき、「譬喩品」は「火宅」の譬喩と転生による苦(杜子春などに影響がみえる)を説く。「信解品」は弟子が「窮子」の例えで仏の慈悲をたたえる。「薬草喩品」は仏を雨雲に例え、降らす雨は一種なのにさまざまな薬草を育てることを述べ、方便の巧妙さをたたえる。「授記品」の「記」は予言のことで、弟子が釈迦滅後に弟子達が衆生を済度することを解く。方便はカントの定言命題との関わり、大衆社会の問題とも関わり、非常に興味深い。
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とても大事なご本なので丁寧に読もうとしました。
お上人の話では10回くらい読むということですが大変だと思います。
お釈迦様のお説きになった最後の教えの法華経なので楽しいです。
勉強になります。
いい本です。 -
1300夜