正法眼蔵随聞記 (岩波文庫 青 319-4)

制作 : 懐奘 
  • 岩波書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003331941

作品紹介・あらすじ

永平寺の開祖道元(1200‐53)が洛南に道場を開いた時、その学風を慕って参じた懐奘(1198‐1280)が、日々に聞く師の言葉を記録したもの。勉学の心得はもとより宗教について死生について等々、人生の根源にかかわる問題が易しく述べられている。忠実な記者の態度を貫いた懐奘の筆によって、道元その人の言葉がよく伝えられているという。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706885

  • (2017.01.01読了)(2003.04.18購入)(1992.07.05・第64刷)
    この本には、現代語訳がついていません。読めば、なんとなく書いてあることの雰囲気はつかめても、確かな意味が分かるほどの日本語力はありません。
    というわけで、角川文庫の現代語訳付きの本を図書館借りて読みました。この本をせっかく購入してあるのに、何もせずにおくのはもったいないので、「解題」と「改版に際して」を読ませてもらいました。
    中村元さんの「改版に際して」は、20頁ほどあり、以下の三章から構成されています。
    一 『正法眼蔵随聞記』の成立
    二 岩波文庫版の由来
    三 『随聞記』のひきつけるもの
    『正法眼蔵随聞記』のすぐれた紹介文になっています。とくに三は、お勧めです。

    【目次】
    解題  和辻哲郎
    凡例
    重刻正法眼蔵随聞記序
    第一
    第二
    第三
    第四
    第五
    第六
    跋語
    改版に際して  中村元

    ☆関連図書(既読)
    「正法眼蔵随聞記」懐奘著・古田紹欽訳、角川文庫、1960.08.20
    「道元『正法眼蔵』」ひろさちや著、NHK出版、2016.11.01
    「道元入門」秋月龍珉著、講談社現代新書、1970.02.16
    「「正法眼蔵」を読む」秋月龍珉著、PHP文庫、1985.11.15
    (2017年1月8日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    永平寺の開祖道元(1200‐53)が洛南に道場を開いた時、その学風を慕って参じた懐奘(1198‐1280)が、日々に聞く師の言葉を記録したもの。勉学の心得はもとより宗教について死生について等々、人生の根源にかかわる問題が易しく述べられている。忠実な記者の態度を貫いた懐奘の筆によって、道元その人の言葉がよく伝えられているという。

  • 難しいだろうと身構えて読んでみたが、それ程難しいわけでもなくスラスラと頭に入ってくる内容であった。
    少し期間を開け、再読したいと思う。

  • 難しい。

  • 日常生活に対して示唆が多い。

  • 京都の読書会で。
    鎌倉時代に京都で生まれ、只管打坐を説いた道元さんには、前から興味があったのですが、読んでみて良かった!
    道元さんってば、結構体育会系(笑)。「いけー!やれー!とにかく座禅なんだー!」という気迫が素敵です。
    志あれば何事もなせるとか、病をも乗り越えられるとか、そういう精神論に共感しました。
    今は知識も乏しく読み方が浅いので、しばらくたって読み返してみるとまた新たな発見があるのだろうなと思います。
    面白いとおもったのはわりと中国の故事を引用していること。道元さんは中国(宋)に留学しているので当然なのですが、当時の人からしてみれば、遣唐使船が廃止になってしばらくたってからの宋ですから、中国のことは珍しかったのかなあと思ったり。頼朝の話などもあり、権力者のどうしたこうしたから何かを読み取ろうとするうわさ話は昔から人々がしてきたことなんだなと思うとそれも面白かったり。

  • 「切に思ふことは必ずとぐるなり。強き敵、深き色、重き宝なれども、切に思ふ心ふかければ、必ず方便も出来る様あるべし。是れ天神善神の冥加もありて必ず成ずるなり。」

    案外、読みやすいでしょ?

    ハっとすることが沢山でてきます。

    「正法眼蔵」はハードですが、こちらは、気軽に手にしても大丈夫だと思います。

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著者プロフィール

和辻哲郎

明治二二(一八八九)年、兵庫県に生まれる。哲学者・文化史家。大正元(一九一二)年、東京帝大文科大学哲学科卒業。一四年、京都帝大助教授、昭和六(一九三一)年、同大教授。八年には、東京帝大倫理学科教授となり、戦後の昭和二四年に退官する。二五年、日本倫理学会初代会長、三〇年、文化勲章受章。三五(一九六〇)年没。主な著書に『古寺巡礼』の他、『日本古代文化』『風土』『倫理学』(全三巻)『鎖国』『日本倫理思想史』など、また『和辻哲郎全集』(全二五巻 別巻二)がある。

「2020年 『和辻哲郎座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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