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Amazon.co.jp ・本 (468ページ) / ISBN・EAN: 9784003340516
感想・レビュー・書評
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「歴史の父ヘロドトス」。世界史でも学ぶのですが、実際に読んだことはありませんでした。でも、ギリシャ悲喜劇などの作品をながめていると、ペルシャ戦争やペロポネソス戦争を題材にしたものも多く登場しているため、がぜん興味が沸いてチャレンジしてみました。
ヘロドトス(紀元前485年ころ~紀元前420年ころ)は古代ギリシャの歴史家。「歴史」は全9巻(本書の岩波文庫では1冊に3巻ずつ収められています)。紀元前499年~紀元前449年のペルシャ帝国のギリシャ侵攻(戦争)を中心にまとめたものですが、それにしてもよく無事に残り発見されたものだと嬉しくなります。遍歴を重ねたヘロドトスの叙述は、「純粋」な史実というよりギリシャ悲劇やホメロス作品のようであったり、ときには思想・哲学の書であったり、なんと彼の視野は広く豊かで瑞々しいのだろう。
「平和より戦争を選ぶほど無分別な人間がどこにおりましょうや。平和の時には子が父の葬をする。しかし戦いとなれば、父が子を葬らねばならぬ」
「柔らかい土地から柔らかい人間が出るのが通例で、見事な作物と、戦争に強い男子とは同じ土地から生ずるわけにはいかぬ」
ヘロドトスの「歴史」は、主にペルシャ帝国側から見た史実で、決して母国ギリシャを贔屓にしたり中華思想に陥ることはありません。そのクールさには驚きました。帝国のさまざまな都市に生きる民族や文化を紹介していて、とにかく彼の人々に対する好奇心は尽きることがないよう。じつに個性的で面白いのです。古代世界を旅した彼をカメラアイにしながら広大な世界を巡り歩いているような気分になります♪
また、ペルシャ帝国の栄枯盛衰、人の世の儚さ、無常観といったものが頻出します。東洋思想にも相通じるものがあって親しみやすい、と同時に不思議な気持ちにもなります。
「人間の運命は車輪のようなもので、くるくると回りつつ、同じ者がいつまでも幸運であることを許さぬ」
この本を読んでいると、柳田国男ではないのですが、まるで楽しく民俗史を学んでいるような雰囲気になってみたり、ときには史実を飛び越えてイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』(マルコ・ポーロがフビライ汗の臣下として奇妙奇天烈な都市を次々に紹介していく物語)をふと思い浮かべて幻想的な余韻に浸ってみたり……。
豪華な古代世界の旅行は有意義で楽しいものでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史の父。東の司馬遷、西のヘロドトスと並び称されています。
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幸福かどうかはその人が生きている間はわからず、死んだときにはじめてわかる。
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入院中に自宅の本棚から供給してもらった。何年か購入してあった著書だ。
紀元前5世紀頃に書かれたものだが、その時代にパピルスに書かれて残っていたこと(しかもこの文章の量だ)やしっかりした文章と著者の推量(正確さは別として)までがこのように残されていることに感心してしまった。 -
上巻ではアケメネス朝ペルシャのキュロス2世からダレイオス1世の頃までのペルシア、ギリシャ、シリア、エジプトについての歴史書。といっても今の歴史書とはかなり趣が異なっている上、専門用語もかなり多いので歴史が好きな人でもこれを初見で読み解くのはかなり難しいだろう。自分も今回の2週目でようやく輪郭が掴めてきた程度だ。
ただ内容としては非常に機知に富む。人間の心情や因果応報が描かれた教養的な部分も多く、現代の専門的な歴史書と比べるとこちらの方がとっつきやすいかもしれない。
参考書を脇に一冊置いて読むと太刀打ちできるかも。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706224 -
とにかくすぐ人殺すし、女性は物扱い。古代ギリシア周りは魔境。
エジプト人はハゲで日が頭に直接当たるから石頭って書いてたのは笑った。
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最後まで読み続ける気力と時間がなかった
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上巻
1 クレイオの巻
2 エウテルペの巻
3 タレイアの巻 -
ずっと読みたいと思っていて、やっと読む機会ができた。
カタカナや、登場人物の多さに何度も何度も巻末の訳注や地図を確認して、なかなか内容に入り込むことができなかったが、徐々に慣れて物語に入っていくことができた。
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渡邊太先生 おすすめ
19【教養】230.3-H
★ブックリストのコメント
紀元前5世紀、車もない時代にギリシア人ヘロドトス(「歴史の父」と称されている)が、トルコ、ペルシア、バビロン、エジプト等を旅行したと称し、各地の面白おかしい風俗・習慣、逸話などを脱線しながら話しまくっている書物。 -
紀元前のペルシアやエジプト、ギリシアの人名がわんさか出てくるが、なじみなく苦戦
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世界史に詳しくないので理解は遅いが、面白い本であることは間違いがない。エジプト、ギリシア、ペルシアの戦争や王の残酷な行い、女を女とも思わない、すぐに殺戮してしまうところは非人間的な感がする。これらがイスラム教徒のテロに繫がるのだろうか?しかし歴史が変わっても人間の考えることはあまり変わらないということが分かった。人の世の無常さ、歴史は繰り返される、永遠に栄える国はない、等は現代にも通じる。中巻が楽しみだ。
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歴史の父、ヘロドトス(紀元前484〜430年以降)が書いた歴史書。古代エジプトのミイラについて書かれていると聞いて電子書籍で読んだ。
古代エジプトに関するのは巻2(エウテルペの巻)。当時の風俗が事細かに書かれている。排尿の仕方から葬儀など、こういう書物がこんな時代にあったというのが感慨深い。
ミイラの制作過程について記した本は、大抵このヘロドトスの記述について言及している。
それだけ本家、最古の詳細な歴史書になるのかもしれない。
エジプトはナイルの賜、という有名な言葉もここにある。 -
30ページまで読んだ。今の自分には少し取っ付きにくい。
一旦、離れることにする。 -
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)49
基礎的古典
歴史はここからはじまった。 -
トロイの発見が有名だ。アカイメネス朝ペルシャの話。キュロス、カンピュセス、ダレイオス、クセルクセスまでの話。ダレイオスはアカイメネス家じゃないらしいぞ。王といっても結構不幸のように思える。私と比べればうんと幸福なのだが。
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今更説明する必要がないほど有名な本。「歴史」と名付けられた本書は歴史書というより、当時のギリシア人が世界について聞きかじった内容をつれづれなるままに書き綴ったもので、全編にわたり「大いなる余談」として気楽に読める名著。節が短く記述が簡潔なので、通勤時の読書にもぴったり。
上巻では主にペルシア、エジプト、エチオピアについて触れられている。 -
『ヒストリエ』にあった「ば~~~っかじゃねえの!?」の話が出てくるのはこの巻。言っておくとこのセリフは書かれていなかった。
ヘロドトスの作品
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