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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784003340813
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みんなの感想まとめ
テーマは、古代ローマ人タキトゥスが描くゲルマニアの人々の生活や気性であり、淡々とした筆致が印象的です。作品は、ゲルマン人を種族ごとに細分化し、その文化や風習をローマの視点から伝えています。歴史的背景に...
感想・レビュー・書評
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積読状態が10年くらい続いていたが、読んでみた。おもしろい。ゲルマン人、もっと種族ごとに細分化されるのだが、の暮らしぶり、気性などをローマ目線で伝わってくる。淡々とした筆跡が味わい深い。これをベースにドイツ、オーストリアやヨーロッパ全体の今に引き直してみるのは楽しい。もちろんそのままではなく、不易流行をとらえるため。
あと、役者の泉井さんがつけた注釈に圧倒される。本文よりも長い箇所がちらほら。最初は読みにくいかも、と思ったが、歴史的背景にとどまらず、言語学や民俗学の観点からの解説も豊富なので、2冊分読んだくらいのお得感もある。
よい本なので、こんどドイツ留学に行く後輩くんにあげた。変な偏見は持たずに、でも彼らの源流ではあるからね、と助言して。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
武力においては、節度と正義は優者のみが利用しうる名目である。 タキトゥス『ゲルマニア』98
民衆はいつも政変を待ち望みながら、しかもそれを恐れている。▼他人の恩義はそのお返しができるとおもっているうちは嬉しいが、到底その力がないとなると感謝よりも憎悪で報いたくなる。▼裏切り者は彼らが利得を与える人々からでさえも憎まれる。タキトゥス『年代記』
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ゲルマンの神の名前。ゲルマン言語に残る。
ティーウTiw(Tuesday)
ウォーデンWoden(Wednesday)
トールThor(Thursday)
フリッグFrig(Friday) -
一世紀の古代ローマに生きた歴史家が征服済みのガリア(フランス)の隣りにある未開の地ゲルマーニア(ドイツ)について書いた本。ゲルマン民族の国々や民族や生活や文化や戦争や。緩やかに衰退への道を辿りつつある帝国ローマと自由で活気のあるゲルマン民族との対比が切なくも興味深い。あとamazonのレビューでも書かれていたように注釈が良かった。本文よりも長いとも思われるような注釈が言語学や民俗学などに触れて新たな発見も多く楽しい。
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異民族との通婚を「汚染」と表現してるんだけど。現代の感覚からするとありえない。
『物語 フランス革命史』で、まだルイ・オーギュスト一家が一緒に幽閉されていた頃に、幽閉場所の本棚に入っていたタキトゥスを警備の人間が暇つぶしに読んでいて、ルイ17世が父親にそのことを話すシーンがあって読んでみることにした。
でもこれって何なんだ?先進国の人間によるあまり良く知られていない発展途上国を紹介してる感じ? -
文体が素晴らしい。
簡潔かつ重厚さも感じる。
古代ローマ帝国の背景知識のバックボーンがあると物凄く楽しめる。
ローマと、ゲルマン人最強のバタウィー族のいた地、オランダに実際行ったので、余計に面白い。
タキトゥスの憂いも感じる。 -
『ガリア戦記』ほど面白く読むことはできなかった.トゥキディデスが鋭い観察眼から,ゲルマン人の粗野ななかにも,逞しさと誇りの高さを見出し,ある種の尊敬をもって眺めていることは興味深い.
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003340817
── タキトウス/泉井 久之助・訳《ゲルマーニア 19790418-19950705 岩波文庫》
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タキトゥスはけっこう文章上手。ゲルマン人は昼ではなく夜で日にちを数えるってあたりに親近感(?)がわいた
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これは、まぁ、古代帝政ローマの史家の眼から見た蛮族(とは言い過ぎか)ゲルマーニアの諸民族についての、地誌的民俗学的見地も含めた史書、と言うべきでしょうか、「魏志倭人伝」に例える人もいます。
古代ローマ史によほどの興味のある方でないと、途中で投げ出さざるを得ないような代物であることは確かです。(本文よりも註のほうが膨大だったりする)。
ただ、いわゆる現在のEUを中心として「ヨーロッパ」と認識するとき、その成り立ちとしては地中海世界(北アフリカ含む)の文明国家の成立のほうが遥かに先だったのであり、ドイツもフランスもイギリスも、「蛮族」の住む未開の土地と看做されていたのだ、ということは肝に銘じておいたほうがいいと思う。
タキトゥスの生年は紀元前55年前後、ユリウス・カエサルより半世紀ほど後の人、ということになります。カエサルの『ガリア戦記』よりも「公平」に書かれているか、という気はします。
私の手許には、同じ岩波文庫で改訳前の昭和28年版(実物は昭和41年発行4刷)もあります。この頃の岩波文庫って栞紐が付いてたのね、新潮文庫みたい、と本筋とは関係ないことに感心したりしてます。
読み物として通読するためというよりは、あのころ(って、もう二千年も前だけど)ローマを中心として現在「ヨーロッパ」と言われる地域に、どのような人々がどのように暮らしていたか、それを参照する手段として、やはり貴重な書。 -
恥ずかしながら、いつも古代ヨーロッパについての記述を思い出そうとすると、それがこの『ゲルマーニア』だったか、カエサルの『ガリア戦記』の方だかわからなくなってしまう。というか、最近は、『ガリア戦記』とプルターク英雄伝の『アレキサンダー大王』も一緒になっちゃうんだよな、どういうわけだか。
『ゲルマーニア』は、本文は簡潔で実際かなり短いのだが、注釈と訳注が物凄いボリュームなので、読んでいる途中で何度も何度も立ち止まらざるを得ないところが苦しいのだ。 -
ローマ人は琥珀を好んだんですね。
タキトゥスの作品
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