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Amazon.co.jp ・本 (390ページ) / ISBN・EAN: 9784003342138
みんなの感想まとめ
心の旅を終えた読者は、物語の深い感動と歴史的視点に魅了されています。特に、ロシア側の視点から描かれた記録が新たな理解をもたらし、従来のストーリーと見事に絡み合う様子が印象的です。高田屋嘉兵衛の魅力的な...
感想・レビュー・書評
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旧仮名遣いによる心の旅はこれにて一旦終焉。
中巻を読み終えたあとつい勢いで「菜の花の沖」最終巻を手にとり、その感動のゴロヴニンとリコルドの再会部あたりを読み返していたのだがそれが功を奏した。本最終巻は予想外にもそのリコルドの視点から書かれた記録であり、高田屋嘉兵衛視点の前述の司馬小説とゴロヴニン視点の本書上巻とを合わせると、これで三角形が綺麗に成り立った形となる。ロシア側当事者二人による記録と横並びにすれば嘉兵衛視点の作品は時系列からいっても単にそれを元にした空想物語でしかないのは明確なのではあるが、そこは司馬氏の嘉兵衛という人間の魅力の描き方が巧妙であるだけにうっかり忘れたふりでもして同じ土俵に上げてみたくなる。
本書に出会えてよかった。シバさんがハワイの砂浜の上で「菜の花の沖」の構想を練ることに至った動機の一端を垣間見ることができたようで。今後も日露の関係がこうした徳の深い人物によって担われていってほしいと願わずにはいられない。
特に今のような時期だけに。 -
前半は19世紀初めに2年に渡り日本で暮らしたグロブニンによる日本人論。習慣、風俗、服装、人間関係、食物、喫煙・飲酒などの嗜好品の状況、各地の産業、祭礼などに至るまで、当時の日本人の事を細かく描写。当時の日本語の言葉づかいもビビッドにわかる。時代劇を見ているかのような臨場感。
後半は、グロブニンの救出に尽力したリコルドの手記。高田屋嘉平衛との友情関係に関する記述が泣かせる。司馬遼太郎の「菜の花の沖」のネタ本。
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