老松堂日本行録 朝鮮使節の見た中世日本 (岩波文庫 青454-1)

  • 岩波書店 (1987年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784003345412

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異国人の視点から描かれた十五世紀の日本の姿が鮮やかに描写されており、当時の社会状況や文化を知る貴重な紀行文です。著者は外交官としての立場から、博多や京都を訪れ、その道中で遭遇した海賊や貧困層の人々の描...

感想・レビュー・書評

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  • ソウルからプサンへ
    対馬と壱岐を過ぎる
    博多に滞在する
    瀬戸内航路を行く
    京都の日々(一)―熱弁をふるう
    京都の日々(二)―任務を終えて
    瀬戸内航路を戻る
    朝鮮へ帰る
    跋語

    著者:宋希璟(1376-1446、韓国、官僚)
    校注:村井章介(1949-、大阪市、日本史)

  •  室町時代の日本の治安がすこぶる悪く、トップの外交官待遇であった宋景希すら、航路で倭寇に何度も襲撃されているのには驚いた。都までの道を無事に航海するためには〈土地の海賊をひとり乗せる〉という当時の日本の海賊たちの商売方法なんてすごいなあ。
     貧困も壮絶。応永当時といえば経済も政治もかなり安定していた頃なのに〈残疾の者がうようよしたり〉〈飢えた物乞いが多く〉〈道端で売春をする女も多い〉などポイントポイントで出てくる貧困の描写にはびっくりした。
     また、この当時の為政者レベルの朝鮮半島蔑視ともいうべき対外観が印象的だった。こういうのが、のちの豊臣政権にそのまま形骸化して引き継がれ、泥沼の朝鮮出兵につながったんだろうなあ。

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著者プロフィール

1949年、大阪市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。
同大学史料編纂所、同文学部・人文社会系研究科、立正大学文学部を経て、現在東京大学名誉教授、公益財団法人東洋文庫研究員。
専門は日本の対外関係史。国家の枠組みを超えて人々が活動し、「地域」を形成していく動きに関心をもち、あわせてかれらの行動を理解するのに不可欠な船、航路、港町などを研究している。
おもな著書に、『中世倭人伝』(岩波新書、1993年)、『東アジア往還─漢詩と外交─』(朝日新聞社、1995年)、『世界史のなかの戦国日本』(ちくま学芸文庫、2012年)、『日本中世境界史論』(岩波書店、2013年)、『日本中世の異文化接触』(東京大学出版会、2013年)、『古琉球─海洋アジアの輝ける王国─』(角川選書、2019年)ほかがある。

「2021年 『東アジアのなかの日本文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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