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- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003345719
作品紹介・あらすじ
十九世紀半ばのパリ。居酒屋にたむろする労働者たちの間で,自らを「神のお気に入り、それは崇高な(シュブリム)労働者」と称する歌が流行っていた。彼らを「ル・シュブリム」と名づけた著者(1832‐1905)は、飲酒癖の程度や仕事の勤勉度によって労働者を八つに分類し、その日常生活を活写した。ゾラ『居酒屋』の下敷にもなった貴重な史料。
感想・レビュー・書評
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結論。風俗描写としてだけ読むと結構面白い。
しかしこれは、雇用主にとって都合の良い労働者は素晴らしく、都合が悪いとこき下ろす、そういう主張と解釈してかまわないわけ?
と思いながら読んでいたら、あとがきでその辺の指摘はしてあった。
始め、ドニ・プロが二部無くして一部はあり得ない、と主張しているにもかかわらず、なぜ訳は一部だけなんだろう?と疑問に思っていたけれども、風俗描写としては面白いけれども、確かにこの人の「主張」が、現代に反映出来るものではないだろうな…というのは、一部の書き方をみているとわからないでもないような。
極端に言えば、娯楽を好まず、賃金に文句も付けず、黙々と働くのが素晴らしい(ブルジョワの為になる)労働者、と定義づけているものねぇこれは・・・。
ま、ね。19世紀だもの。現代の尺度で考えてもしゃーないけどな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
¥105
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