増補 幕末百話 (岩波文庫)

著者 : 篠田鉱造
  • 岩波書店 (1996年4月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003346914

作品紹介

明治も半ば過ぎ、篠田鉱造(1871‐1965)は幕末の古老の話の採集を思い立つ。廃刀から丸腰、ちょん髷から散切、士族の商法、殿様の栄耀、お国入りの騒ぎ、辻斬りの有様、安政の大地震…幕末維新を目の当たりにした人々の話は、想像もつかない面白いことずくめだった。激変期の日本社会を庶民が語る実話集。

増補 幕末百話 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 百話の方は生き生きとした描写を、今戸の寮の方は、一転しみじみとした場景を綴る。却って日本語が新鮮に感じられるのはどういうわけか。

  • 幕末の雰囲気が色々な当時の話から伝わってくる。意外と刃傷沙汰の事件が一般庶民の近くでもあったんだなというのが、よく分かった。結構どうしようもない木っ端役人の話などリアリティがあって面白い本です。
    話の内容はとても面白いが、時代が近いであろう福翁自伝よりは読みづらい印象があった。

  • 新書文庫

  • 面白いのだけど、全部は読みきれなかった。

  • だいぶ以前に読んだが、傑作だと思う。明治時代に、江戸末期をいきた老爺の昔話を聞き取って書かれた作品。当時の雰囲気が鮮やかに伝わってくるとともに、筆者の昔を大切にする気持ちも伝わってくるようだ。姉妹編ともいうべき明治百話も面白い。

  • 昭和初期、幕末明治を回顧する風潮が高まったようだ。約60年後、幕末維新が”歴史”になろうとしていたからだ。
    ”歴史”になろうとするときに、それを体験している人々の話を集め、”歴史”を記録する。人間の知恵なのかもしれない。
    本著に取り上げられている諸話は、史実を追う、というものではなく、意識して庶民の、つまり歴史の裏側にスポットを当てたものである。
    その意味では、歴史書として時代の意義、繋がりを知ろうとして読むと期待外れになる。

    (引用)
    ・(コレラが流行った際の噂)「浦賀へ来た黒船が置いて行った魔法で、異人が海岸へ来て何か洗ったが、その時のあぶくと言ったら、真っ白なのが一杯、あれが魚の腹へ入って江戸の人やなんかの口へ入ったんで、その白いのが魔法のタネなんです」と詳しく話しましたが、今から考えると馬鹿々々しい。石鹸なんです。

    ・(生麦事件に際して)異人の談判に対して、「いやそれは幕府の関するところではない。薩藩の仕業じゃ。京都禁裏に係る事だ」と、逃げを張った。これがそもそも幕府の権力が薄くなる根本で、自ら箔を剥がしたも同様じゃ。遂に幕府がこの逃げを張ったため、異人に将軍の上にまた天皇があることが知れた。

  • 幕末を生きた人々の回顧録。とても興味深く、おもしろく読めました。幕末がファンタジーなどではなく、たしかに存在した時代であったとひしひしと感じます。

  • 幕末期の出来事について市井の人々に聞きまわった話のまとめ。江戸時代に生きた人々の記憶が現代人にも分かりやすい口語で書かれている。一番印象に残ったのは旧幕臣が「井伊掃部守」を読み間違えて「はらいべのかみ」と言ってしまったという逸話。西周にツッコまれる旧幕臣カワイソス。

  • 聞き書き幕末世相。

  • 幕末時のエピドード集
    第七十話に「弓馬槍剣是武芸」の項
    武技はあまり役に立たなかったという文脈

    しかし、槍は高橋泥舟
    剣は幕府側だけでも男谷精一郎、山岡鉄舟、榊原健吉、勝海舟など人材の宝庫
    だからこそ、維新後になってしまうが、本多利実先生の存在は大きいのだ

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