ガレー船徒刑囚の回想 (岩波文庫)

制作 : 木崎 喜代治 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 56
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003347317

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい人間讃美だ!

  • タイトルで勝手に紀元前のローマとかを連想した(まぁこれは『ヒストリエ』の影響だったりする)が、実際のところは18世紀頭のフランスが舞台。この時代のフランスはプロテスタントが迫害されていたらしく、また「ガレー船徒刑」というものがあったらしい。
    紀元前からある様なテクノロジーが18世紀に現役で必要だったのか?と思ったが、案の定実効的な意味は無かったっぽい。これは解説より。

    さて本書、ガレー船徒刑囚による手記というのはオンリーワンらしく、そういう面での価値は高いらしい。信憑性も一応検証済みで、そこらんへんは問題無さそう。
    実際この労働は過酷だが、私財を持っていて監視者を買収したりと「あ、そうなんだ」と思う様なところも多く、奴隷という感じはしなかった。まして著者はブルジョワ階級の人間であり、金持ちのコネクションがあって常にどこかしらかの援助を受けていたり、何かと優遇されている感じである。まぁだからこそ生き延びられてこれを書けたという見方もできるのだが。

    歴史的重要性と、宗教的なそれが本書のメインと言える。
    因みにあまり意識していなかったが解説で気付かされたこととして、著者は「信仰の自由」を謳っているのではなく、「カトリックは誤りでプロテスタントこそ真実」だと言っている。そこのところは注意である。

    個人的にはガレー船の櫂がこの時代には一本になっているということを知ったのが最大の収穫だったかもしれない。
    確かに三段櫂船なんかは安定しないだろうし、巨大な一本を複数人で操作した方が楽そうなもんだ。

  • ガレー船の生活も含めて、当時の宗教事情も絡めて、書かれている。ガレー船もいつも漕いでいるわけではなかったことを知りました。また、冬季の武装解除されているときはゆっくりとできるかと思うと仕事を押し付けられて、忙しかったようである。

  • カバーから:カトリックの支配していたルイ14世治下のフランスで、プロテスタントであるが故に17歳でガレー船に送られ、そこで12年間を過ごした一青年の回想録(1757)。服役中に半数以上が死亡するガレー船徒刑囚の過酷な状況を伝える唯一の包括的な記録で、当時のフランスの政治状況、宗教をめぐる状態、司法制度などについての貴重な証言を含む。本邦初訳。

  • まずはじめになんでこの本を手にとったのか覚えてないけど、これは読んでよかった!2度ほど読み直しました。基本私はどの本も読み直しはしないのでかなり珍しいです。
    それくらいこの本は面白かった。これは、作者の実話です。
    宗教の迫害によりガレー船に服役されたマルテーユの記録です。ガレー船のことやそこで過酷な内容が事細かに書かれています。

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  • すんごくおもしろかった! へ〜、ガレー船って、こうやって動いていたのね。誇り高きムスリムの友の話は、人生の教訓になったよ。

  • 1700年代のルイ13〜14世の時代。
    プロテスタントというだけでガレー船の漕ぎ手として10うん年もの間労役にあったというかわいそうな人の回想録。
    基本的に壮絶、そして生々しい。
    ガレー船に乗っていた本人の回想録はこれしかないと解説に書いてあるので貴重なのでは?
    文体も平易なので長いけど結構アッサリ読めちゃったり。

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