インカ皇統記 1 (岩波文庫 青489-1)

  • 岩波書店 (2006年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784003348918

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  •  インカ帝国王族の血を引く、著者。本書はインカ帝国の歴史書でありながら、インカとスペインの交流を記述し、比較文化論の要素もある。他書からの引用が多く、更に知識を深めるのに役立った。

  • インカ王女とスペイン人征服者の間に生まれた著者による、インカの年代記第1巻です。
    大航海時代叢書エクストラ・シリーズの文庫版となります。
    キリスト教世界に向けて書かれたため、教化された文化を称賛しつつ、中立な立場でインカ文化を紹介したいという思いが伝わってきます。
    インカを卑下する言い回しが多いのですが、著者が母方の文化を完全に否定していたとしたら、このような書は残さなかったと思うのです。
    第1巻は、インカ文化について欧州の文献や親族の口承からの情報が綴られています。
    文字を持たないインカですが、メソアメリカの国家よりも安定した秩序とシステムを持っていました。
    太陽神崇拝の強力な神権政治ですが、民衆への公平な福利を持つ偉大な国家であったことがわかります。
    軍事力を極力使わない近隣部族への外交手腕は、現代にも必要な技術と思えます。
    第2巻にも期待します。

  • 発売当時、速攻で買ったのですが1巻で挫折しました。ですから、「未読リスト」にありながら☆をつけている巻です(笑)。インカ帝国が滅んだ直後に書かれた歴史書です。著者の父親はスペイン人で、母親がインカの貴族。インカの王子様的な待遇を受けながら、インカの伝承を書物にまとめた…というのがこの本です。暦や身分、歴史や葬祭のしくみなどの伝承が記されているので面白いはずなのですが、なぜか退屈に思える記述です。著者の筆力かなと思うのですが(笑)、これはもともと、彼が本国スペインでの仕官をスペイン国王に願い出るための「仕事」だったためかもしれません。「慈悲深き神とスペイン国王陛下」といった記述が間にたくさん挟まれるため、文章の勢いが止まる、というより「またかよ」と思って興ざめしてしまうのです。史料としては第一級のものなので、古代もの好きでお時間のあるかたには通読をおすすめできると思います。私も、またいずれ。

  • 未読

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