マゼラン 最初の世界一周航海――ピガフェッタ「最初の世界周航」・トランシルヴァーノ「モルッカ諸島遠征調書」 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003349410

作品紹介・あらすじ

パタゴニア沿岸の航行、マゼラン海峡の発見、太平洋への突入…。香料確保の使命をおびて西へ西へと航路をたどり、ついには世界一周を成し遂げたマゼラン遠征隊の記録二編。記録者ピガフェッタは乗組員の一人、トランシルヴァーノはスペイン国王の次席秘書。

感想・レビュー・書評

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  • マゼランの世界一周の様子を実施に参加したメンバーとメンバーにインタビューして作成して2編の資料が乗っている。
    なかなか興味深かった。

    印象に残ったのは下記
    ・船団を率いるためにあらかじめ信号やルールをきめる。逸れた時の対処を決めておく、準備が重要だと、思った
    ・島へ行って、島民と上手く交渉したような、島民が喜んで自分からキリスト教へ改宗したような記載がある。しかし、同時に焼き滅ぼした町との記載もあって、要するに勝った側の論理で書かれている本。
    ・記録の重要性、航海の緯度経度を含め詳細に記録している。そうでなければ次に繋がらない
    ・信仰の真剣さ、いまの自分からすると布教は手段で、それを使っていたような印象を受けるが、苦しい航海の中でも信仰の儀式を行うなど、この時代の人達の生活の基盤になっていたと伺わせる
    ・インタビューは最初にその当時信じられていた、怪物なんていなかったということに結構なページを割いて力説していた。事実といっても、今までしんじてきたものが事実なんだな。
    ・そもそもの探検の発端として、国同士の争いがあり、東のルートが使えないから西回りでって、そりゃそうだけどそんなもんなんだな。

  • 11月28日 太平洋記念日

  • 新書文庫

  • 大航海時代の即物的な死が興味深く、マゼランの絶命、それに続く原住民の寝返り、精神的支柱を失った船員たちの大海を彷徨うがごとき精神崩壊が、ヨーロッパという巨大な暴力の原型を提示している。

  • 当時の世界情勢がよく分かる。
    半分以上は脚色だろうが、それをさっ引いても勉強になるし、何より面白い!

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号290.9/C53

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