河鍋暁斎戯画集 (岩波文庫 青560-1)

  • 岩波書店 (1988年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784003356012

みんなの感想まとめ

多彩な表現力で幕末から明治にかけての時代を描いた作品集であり、著者の河鍋暁斎が持つ反骨精神や鋭い批判眼が際立っています。戯画には、世相を鋭く捉えた風刺が盛り込まれ、七福神や鍾馗といった伝説のキャラクタ...

感想・レビュー・書評

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  • 著者、河鍋暁斎。
    どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい、天保2年4月7日〈1831年5月18日〉 - 明治22年〈1889年〉4月26日)は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家。号は「ぎょうさい」とは読まず「きょうさい」と読む。それ以前の「狂斎」の号の「狂」を「暁」に改めたものである。明治3年(1870年)に筆禍事件で捕えられたこともあるほどの反骨精神の持ち主で、多くの戯画や風刺画を残している。狩野派の流れを受けているが、他の流派・画法も貪欲に取り入れ、自らを「画鬼」と称した。

  • 河鍋暁斎は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師である。
    時代の激動の中で、多くの絵師たちが後ろ盾を失って没落していく中、卓抜した画力で人気絵師の座を誇り続けた。
    反骨・批判精神の強い人で、その筆は鋭く世相を抉り、あまりに冴えすぎていたためか、諷刺の戯画を理由に投獄されたこともあるという。

    解説に、カラスの写生法のエピソードがある。カラスをまずじっと見つめる。脳裏に刻んで別室で描く。わからなくなったらまたカラスを観察する。そしてまた室に戻って描く。これを繰り返すうち、目の前のカラスからでなく、自分の記憶の中のカラスを描き取ることが出来るようになったという。日々の修練で鍛え抜かれた筆である。

    そんな暁斎が描く戯画を集めた1冊。
    西洋かぶれ。欲深。ものぐさ。虚栄。
    七福神を役者のように使い、骸骨を踊らせ、子供を生き生きと遊ばせる。
    鍾馗は鬼を退治するものだが、見方を変えれば平和に暮らしていた鬼のところにやってきた鍾馗はただの侵入者かもしれないといった逆転の発想もある。

    暁斎は、筆を刀代わりに、変動する世相に「やっ」と立ち向かっていく真剣勝負をしていたのだ、と思えてくる絵である。


    *シルクハットをかぶろうとする福禄寿が笑える。

    *文庫本なので仕方がないのだが、絵が小さくて一部見づらい。細かいところがある絵は少々つらい。・・・老眼・・・?

  • 画風が時代にあってたと思う
    幕末〜維新〜文明開化の諷刺画がすごいいかしてる
    西洋の弥次喜多とか、地獄の文明開化とかすごい面白い
    イソップの挿絵も描いてたとは知らんかった
    常に描かれた人やら動物やらの表情がいきいきしてるし、西洋画っぽい細かい描写する時もあるし、なんかもうすごい

  • 河鍋暁斎 戯画集

    明治時代の日本社会を風刺した絵、イソップ物語などの挿絵、動物戯画など軽いタッチの作品を集めた画集

    手頃な価格なのに 質量とも充実している。さすが 岩波文庫

    きらびやかで緻密な狩野派的な絵もいいけど、明治時代の日常を描いた軽妙な絵もいい。軽いタッチの絵でも、人間は存在感があり、手指のしなやさ、和服の襟や袖口のヨレ具合は 丁寧に描いている。

    西洋人と日本人を描くとき、骨格の違いを強調している。日本人男性は 猫背で 手が長い。意味不明なのが、鼻の長い人間〜天狗?西洋人?

    七福神、妖怪、鬼、骸骨、地獄など 笑えない対象を 人間臭くして、笑いに変えてしまう 絵の構想力は素晴らしい。特に「地獄太夫」は傑作だと思う





  • 幕末から明治にかけての激動した時代を描いたユーモア溢れる絵や、風刺画など、刺激的な作品が多くて面白かった。
    日本語訳イソップ物語の挿絵も描いていたとは、初めて知りました。
    カラーでも見てみたい作品ばかりだった。

  • (リリース:淳子さん)

  • 幕末から明治中期にかけて活躍した反骨の絵師、河鍋暁斎。
    その卓越した画才で頑固な旧弊と皮相な文明開化を痛烈に諷刺した数々の戯画は、健康な笑いと新時代の息吹にあふれ、庶民や多くの外国人に愛されながら、一方で生涯にわたり政府と反目した。
    当時、東京名物の一つとして人気を博した多くの絵本・版本・雑誌などの挿画・戯画の代表作満載の一冊。

    自由でダイナミックな構図で生き生きと描かれる人々、動物、そして妖怪たち。稀代の絵師は、日本よりもむしろ外国でその才を認められ、多くの作品や下絵が保存されています。暁斎の画風は日本では自由すぎたのでしょうか、それとも…。

  • 何の縁で河鍋暁斎を知ったかは既に忘れてしまったが、好きな画家のひとり。

    江戸末期から明治の激動の時代に生きた影響もあるのだろうが、風刺やユーモアに満ちた作品は心に残るものがある。

    個人的には色使いが好き過ぎるのだが、“暁斎楽画 第九 地獄太夫、がいこつの遊戯をゆめで見る図”は特にお気に入りの作品のひとつ。

    いつの日かまた展覧会などで、様々な作品を鑑賞する機会を得たいものである。

  • 妖怪画で有名な河鍋暁斎、その絵は面白みだけでなくきちんとした主義主張、そして体制への皮肉の篭った秀逸なものだったとよくわかる解説付き。正統派とは言い難くも、その逆転の発想から描かれる表現は今見ても新鮮。

  • この価格でこれだけの点数を、解説付きで見られるのは有り難い。
    文庫本なので、どうしても絵が小さいのは仕方ないですね……絵のソースも木版刷りですし、それを見やすくするように印刷に努力している感じも伝わってきます。
    読み終るとどうしても、もうちょっと大きいサイズの画集、出来ればカラーで見たい!とムラムラしてくるのは当然ですねw
    当時の風俗や、「こういうものが庶民向けに発行されていたのだ」と知る資料としても、760円はリーズナブルではないでしょうか。

  • ほんとはもっとちゃんとした作品集みたいのが欲しいんだけど、とりあえず

    尋常じゃなく絵がうまいね

  • 青560-1

  • ユーモラスな絵がいっぱい。

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