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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784003358016
みんなの感想まとめ
瞬間を捉える力が際立つ写真集であり、特にノルマンディー上陸作戦のブレた写真が印象的です。興奮のあまり暗室でネガを台なしにしてしまったエピソードは、キャパの人間味を感じさせ、伝説を生み出す背景が興味深い...
感想・レビュー・書評
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最も有名な、ノルマンディー上陸作戦のブレた写真の注記。
「暗室の助手は興奮のあまり、ネガを乾かす際に過熱しすぎてフイルムの溶剤を溶かしてしまい、写真を台なしにしてしまった。… 熱でぼやけた写真に付けられたキャプションには、《キャパの手は激しくふるえていた》とあった。」
こうやって伝説は作られる。
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大好きなキャパ。何度見ても感慨深い。どうしても高値になってしまう写真集を、文庫にしたことは一見の価値あり。
手元に置いて、いつでも見返したい。 -
貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00284732
5月25日:報道写真家ロバート・キャパ忌日(1913-1954) -
大阪樟蔭女子大学図書館OPAC
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/652608 -
3月は読んだ本が少ないから写真集でページ数の水増しをしようということで積読の森から引っ張り出してきました(ひどい読書理由)。キャパの写真は東京都写真美術館などで見ることが多く、初見の写真は余りなかったです。有名な(1枚目の)トロツキーと、ノルマンディ上陸作戦の写真、どちらもぶれたりぼけたりなのに、それが一瞬をとらえた良さになっているのが面白いです。今のスマホの写真で、ぶれを良さとして使うことは出来るんだろうかと思ったりします。
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「遂に出た!」と言いたい、伝説のフォトジャーナリスト、ロバート・キャパ(1913~54年)のコンパクトな写真集である。(これまでは大型本しかなかった)
本書に収録されているのは、キャパが20年間に撮影した約7万点のネガから精選された236点で、キャパの名を不動のものにしたスペイン内戦コルドバ戦線の「共和国派民兵の死(崩れ落ちる兵士)」(1936年)、第二次世界大戦ノルマンディー上陸作戦の「上陸するアメリカ軍部隊(第一波攻撃)」(1944年)をはじめ、スペイン内戦、第二次世界大戦、日本の中国侵攻、イスラエル独立戦争、インドシナにおけるフランスの戦争、更に、戦場以外の、1930年代のフランス、1947年のスタインベックとのソ連旅行、1948~50年のイスラエル、ヘミングウェイ、ピカソ、マティス、イングリッド・バーグマンらの肖像写真などである。
私はキャパに強く惹かれる一人であるが、その理由は、一つに、私は戦場や紛争地の現実を写真という媒体で世界に広く知らしめるフォトジャーナリズムに関心があり(沢田教一、山本美香、佐藤和孝、長倉洋海、石川文洋ら多数の著書を読んできた)、その手法への一般の認識を高めるためにキャパが大きな役割を果たしたこと、一つに、私の最も好きな書き手のひとりである沢木耕太郎がキャパに強い共感を寄せていること(『キャパの十字架』、『キャパへの追走』も読んだ)、そして、キャパ当人の人生が劇的でありながら、とても人間臭いものであること(半自伝『ちょっとピンぼけ』に詳しい)によるのだが、様々な意味で魅力に溢れたキャパの作品集が、所蔵しやすいサイズで出版されたのは、何とも嬉しい。
帯にも記載されているが、「世界最高の戦争写真家の思い出に」手元に置きたい一冊である。
(2017年12月了) -
トロツキーの写真は迫力ある
狙撃されたスペイン兵の超有名な写真は当時の恋人ゲルダが撮ったという説もある
ゲルダ・タローのタローは岡本太郎由来 -
最後の年表を読んで、オマハビーチでの写真がほとんど現像出来なかったことを知り、悔やまれる思いをした。
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「ロバート・キャパ写真集」岩波文庫、2017年。
▼ICPロバート・キャパ・アーカイブ、というのが編集主体だそうです。ICPとはまさにキャパが作った国際的な写真家の協会だそうですね。それがこうやって文庫本で出るまでには色々あったんだろうなあと思いますが、まずは本として素晴らしいと思います。もちろん点数は限定されるけど、お手頃価格で気軽に買って親しむことが出来る。
▼改めてキャパの代表作?を見るとやっぱりすごいなあと。キャパの仕事を考える上では、
●ファシズムと戦争の時代
●カメラがコンパクトに高機能になった
●キャパという冒険心に富んで、一方で色んなしがらみから「落ち着きどころのない人生」の写真家が欧州に生まれたこと
●スペイン内戦という、「既存の権威が関わりづらいニュース現場」で名を挙げた幸運
などなどの偶然と必然があったと思いますが、
「写真を撮って、いまいちだと思ったなら被写体に近づこう。それでもイマイチなら、もっと近づこう」
という名言の通り、ギミックや表現もあるけれど、被写体への反射と、距離。つまり信頼関係と肉体的な共感度、ですかねえ。
▼そして、「戦場を取る、そのなまなましさ」もすごいんですけれど、
・戦場の悲惨の中での、報道の無力感、自己嫌悪(と同時に噴出する功名心)
*戦争被害にあった一般人の写真や、死体の写真とか。
・悲惨の中でもひとりひとりの被写体が生み出す人間味の、ユーモアと美しさ。
*兵隊と一般人のふれあい。子供たち。兵隊同士のリラックスした瞬間。
・戦争につきものの「正義」の危うさ
*解放後に「敵方に味方した市民をいじめる市民たち」など
そのあたりが、すごく熱く訴えかけてくる。
▼お買い得で素敵な一冊でした。 -
文庫本は手近に置けてよい。
迫力には欠ける。 -
・キャパの生涯にわたっての活動、写真がよく分かる。
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ロバート・キャパ。初めて知りました。
生き生きとした表情からも絶望の表情からも、「命」を感じられる写真ばかりでした。
印象に残ったのは、多くの子どもたちの写真(特に28pツールドフランスを見物する人々)、54p崩れ落ちる兵士、若い兵士たちの笑顔、若い兵士たちの遺体、疲弊しきった表情、戦争に巻き込まれる市民、農民、224p即死したアメリカ軍兵士、友人であるヘミングウェイ、ピカソ、マティス、1954年の日本各地の写真(被写体は子どもが多い)、そしてキャパが撮影した最後の白黒写真。
ボリューム満点の一冊。まさに「冷たいコンポジションではなく、見る者をその状況に招き入れるようなものばかりだ。(307p引用)」 -
キャパの伝記、沢木耕太郎の「キャパの十字架」を読んで、久しぶりに写真集を見たくなって購入。キャパの写真は第三者の視点でいながらも、被写体となっている人間へ寄り添う気持ちが感じられる。
キャパの座右
「きみの写真が十分に良くないとしたら、それはもっと近寄らないからだ」
写真家へのアドバイス
「人々を好きになり、それを相手に知ってもらうこと」 -
歴史的な一瞬、生々しい感情、戦場の緊迫感、平和な一風景などがポケットサイズに収まった写真集。絵の完成度が高いので映画のワンシーンのようだが、その迫真性から、人間が実際そこに生きていたというリアルさが伝わってくる。彼は反ファシスト(あるいはユダヤ人として)の立場を持つが、そこを離れた、人の感情が溢れ出している写真にこそ、御用写真家でなかった彼の本質が現れているよう。地雷で爆死する当日、地雷探知機を担いだ兵士をカメラに収めているのは暗示的で、劇的な瞬間を取り続けた写真家ならではの一枚だった。
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小さな判型だが充実した写真集。
スペイン、中国、シチリア、ノルマンディー、イスラエル、少し日本、そしてベトナム。
戦争の写真集なのに、よい顔で写っている人がたくさんいる。子どもたちもかわいい。人懐こい性格だったというキャパのキャラクターのゆえなのだろう。
地雷を踏んで40歳で死ぬ。
アーリントン墓地を提供されたが、母は「自分の息子は兵士ではない」と拒否したと言う。
この写真集に選ばれなかった写真に、シャッターを切れずにいたレンズの前に、どんな表情があったのかと思う。
「きみの写真が十分に良くないとしたら、それはもっと近寄らないからだ。」
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大型本を買えばよかった。しかしロバート・キャパのインデックス本と考えれば収録作品と紙質ともに素晴らしい。「崩れ落ちる兵士」が有名だが、個人的にはノルマンディー上陸時の写真が鳥肌ものだ。助手の失敗とキャパの興奮を捉え損じた寸評は奇妙で面白い。
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20世紀は「写真(と映画)前半はモノクロ、で記録」時代。伝説の戦場カメラマンは「マッチを携行せず兵士に人なつこく火を借りに話しかける」特技があった。「(技術的に)上手くなる」ことを恥じるようだった。ノルマンディー上陸作戦で、強襲上陸に同行して凄まじい写真を撮ったが、「あまりの興奮に助手は熱を加えすぎ感光剤を溶かしてしまった」ピンぼけの3枚、超傑作だけが残った。生命が博打に賭けられた場所の「写真が惜しい」とは事後にも思わなかった/年表は「母は(戦没兵士を祀る)アーリントン墓地を拒否した」など数々の事実を指摘
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なんというタイミング。
ロバート・キャパが主要登場人物のひとりになっている『歴史の証人 ホテル・リッツ 生と死、そして裏切り』を読み終えたまさにその日に、岩波文庫初の写真集である本書の存在を知り、何の迷いもなく購入した。ワタシのために発行されたのではないか、などと思い上がってもどうか許して欲しい。
内容は、帯の「世界最高の戦争写真家の思い出に」という惹句にふさわしく、厳選された236点の写真。もちろん、キャパを世に知らしめた「崩れ落ちる兵士」や、『ホテル・リッツ』にも頻繁に登場し、彼の友人でもあるアーネスト・ヘミングウェイのポートレートのほか、1954年に来日した際の写真も掲載されている。
戦争写真家として名を馳せたキャパだが、写真集としてじっくり見てみると、子供の写真が少なくなく、そしてどれも非常に印象的なことに気づく。大人にはできない、子どもならではの表情を巧みに撮ったものが多い。実はキャパは子供好き?新たな発見をしたような気分が何とも心地いい。
それにしても、キャパの写真が文庫で手軽に見られるとは、何とも贅沢。岩波文庫に拍手喝采。
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