ゴヤの手紙 (下) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2021年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (366ページ) / ISBN・EAN: 9784003358429

作品紹介・あらすじ

「絵画には規範は存在しない」——国王寵愛の画家として頂点を極めたゴヤ。だが病に聴力を失い、革命と戦争に亡命を余儀なくされる。《裸のマハ》他の衝撃的な作品を次々に描いた画家は、近代へと向かう激流のなかで、何を求めたのか。ゴヤ全生涯の手紙は、無類の肖像画家が遺した、文章による優れた自画像である。(全二冊)

感想・レビュー・書評

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  • スペインの近世から近代を代表する画家ゴヤの現存するほぼすべての書簡を網羅したもの。
    底本は2014年に刊行されたが、箱入り600頁のハードカバーで定価1万円と敷居の高いものだった。まさに待望の文庫化。

    本書を通じて遅咲きの宮廷画家として栄達を極め、ナポレオン戦争の混乱を生き延び、原因不明の病気で聴力を失い、最後にはフランスへ亡命して彼の地で没した画家の波乱の生涯を追うことができる。

    なによりも書簡を通じて明らかになるゴヤの愛すべきキャラクターがすばらしい。宮廷画家として成功したいという野心、出世の階段を上り始めるや羽振りの良さをひけらかし、親友と猥談に花を咲かせるかと思えば家族の病気にうろたえる。 純朴で無邪気でしたたかさと弱さが同居する、俗っぽく人間臭いゴヤの魅力を堪能できる。

    これを読んでからマドリードのゴヤのパンテオンを訪れると感慨もひとしお。

  • 興味があるので面白く読みました。
    過去も現在も、人とのコミニュケーションがあっての
    人間、感じられるつながりの大切さ。
    コミニュケーションを絶てば、何も生まれるものはない。

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著者プロフィール

大髙保二郎(おおたか・やすじろう)
香川県生まれ。マドリード・コルプルテンセ大学哲・文学部、早稲田大学文学部に学ぶ(共に大学院博士課程満期退学)。専門はスペイン美術史、バロック美術。跡見学園女子大学、上智大学、早稲田大学各教授を経て現在、早稲田大学名誉教授。近著に『スペイン 美の貌』(ありな書房)、『ゴヤ:戦争と平和』(新潮社)、『ベラスケス―宮廷のなかの革命者』(岩波新書)、『ピカソと地中海―神話的世界から《ゲルニカ》へ』(地中海学研究XLIV)、共著に『肖像画―姿とこころ』(集英社)、『堀田善衞』『スペイン美術史入門』(NHKブックス)、『もっと知りたいエル・グレコ』(東京美術)、共編・訳書に『ゴヤの手紙(上・下)』(岩波文庫)、『フランシスコ・パチェーコ著《絵画芸術》』(スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会)など。

「2022年 『ピカソ作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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