エピクロス―教説と手紙 (岩波文庫 青 606-1)

著者 : エピクロス
制作 : 出 隆  岩崎 允胤 
  • 岩波書店 (1959年4月発売)
3.65
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  • 本棚登録 :137
  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003360613

エピクロス―教説と手紙 (岩波文庫 青 606-1)の感想・レビュー・書評

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  • エピクロスを語る上で原子論というか唯物論は欠かせないが,現代人が読んでもあまり面白いとは思えないだろう.だが,そこから演繹される哲学は素晴らしく,現代においても読む価値のあるものがあった.以上より,前半★3つ前後,後半★4つ以上で,総合的には★3.5個くらいの評価.

  • エピクロス派は進化する。認識論的限界を了解したうえで, 錬金術的効用(最小費用による限界効用 ≈ アタラクシア への到達)を追究する, 包括的な意味においての合理主義的信念体系を保持し続けているからである。自然研究も, アタラクシアを得ることを目的としてこの信念体系に内包されている。
    また, エピクロスの言説には用意周到な先行優位的計画も垣間見える。それは, 空虚という概念を導入し, 感覚の幻影性(イドラ)と直観的な確からしさを両立することによって, 宗教利権の伝統的手法である死に対する恐れの助長を無効化する, ある種の保険である。

  • 父が病床で残したメモにエピクロスの言葉が書いてあった。
    人生の目的は心の平安である、と。
    どんぴしゃりでは書いてなかったけど、「正しい人は、最も平静な心境にある、これに反し、不正な人は極度の動揺に満ちている」とか、「われわれは、人生の真実の目的(肉体において苦しみがなく、心境において平静なこと)と、…」といったことが散見される。
    肉体においてはおそらく大変な苦しみを抱えてたのであろう時に、せめて心境の部分にフォーカスしてたのかなぁ。しんどかったね、お父さん。

  • 快楽主義と言われた哲学を提示したエピクロスのテクスト集。彼の原子論をまとめたヘロドトス宛の手紙や現在の科学をするうえでの方法的思想があるように思えるし、断想的な教えは現在の生活においても通じるものがある。

    この思想がガッサンディなどの経験論者にも影響を与えており、近代の西欧思想の一つの枢軸となってもいる。

  • [ 内容 ]
    ギリシアの唯物論哲学者エピクロスの現存するほとんど全著作を収録した。
    人間にとって最高善としての快楽は精神的な楽であって肉体のそれではない。
    真の幸福は外物にとらわれず、また煩わされず、死の恐怖から免れた無動、平静の精神状態であるとするエピクロスの哲学は、本巻中の諸編から直接に汲みとることができるであろう。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「飢えないこと、乾かないこと、寒くないこと、これが肉体の要求である。これらを所有したいと望んで所有するに至れば、その人は、幸福にかけてはゼウスとさえ競いうるであろう。」「質素にも限度がある。その限度を無視する人は、過度のぜいたくのために誤つ人と同じような目にあう。」物があるなら愉しめばよい。無ければ無いでも幸福だ。世間に煩わされず心の平穏を目指すという意味では荘子や仏陀に近いが、こちらはやや世俗的で大乗的。本来の意味でのエピキュリアンで有りたいものです。
    紀元前に思索一つでたどり着いた原子論もすごい。

  • エピキュリアン、快楽主義者、なんと魅惑的な響き。でも早合点をしてはいけない。
    世俗の欲や成功とは離れたエピクロスの庭園において、唯一の正しいこととは、心の平穏のみである。
    復刊なった本書を繙くこと、これもまた「快」だろうか。

  • test

  • 快楽主義っていうのは、本来は
    処世術・下らない出来事から
    身を守る術って事なんだ、そうなんだ(笑)

  • エピキュリアンといえば快楽主義者のことだが、快楽の意味は本来は現在考えられているものよりもストイックである。本当の快楽は精神的快楽だ。

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