生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) (岩波文庫 青 607-1)
- 岩波書店 (2010年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003360712
感想・レビュー・書評
-
I'm reminded of this book often in my daily life. since I had read this book, I came to find myself conscious about what I spent my time, not to consume for meaningless, irritating stuff.
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セネカってストア派の哲学者なのね、というところから始まり、徳を重んじ快楽を戒めるその思想にも少し近づけた…かな。与えられた時間をどう使うかは自分次第。とりあえず、過去や未来にばかり目を向けていないで今を大切に生きること、を今年の抱負にしようと思った。
-
生は浪費すれば短いが活用すれば長い…スマホに時間を溶かされている現代人必読の書。
古代ローマの歴史ややギリシャ哲学についてもう少し勉強してから読み直したら、もっと面白いんだろうな… -
生は浪費すれば短いが、活用すれば長い。人は、時間が無形であるため、時間の価値を見誤り、浪費してしまうことがほとんどである。
ここまでの主張はとても刺さる。心に留め置きたい。
しかし、真に生を活用できるのは哲学のために時間を使う人のみというのはどうだろう。90歳になっても弁護士をしている人も、他人に時間を奪われているとバッサリ切り捨てられていたが、本当にそうだろうか。最後まで人の役に立つことを願って生き続けるのも、案外悪くないんじゃないかと思うが、この答えは実際に死期を迎えないとわからないことだ。
いずれにせよ、今を主体的に、大切に生きるということは忘れないようにしたい。 -
人は長生きする保証はない。有益な計画を50.60歳までも延ばしておいて、わずかな者しか行けなかった年齢からはじめて人生に取りかかろうとするのは、何か人間の可能性を忘れた愚劣なことではないか。
毎日に意味を見い出して、生きようと思う。 -
光文社の古典新訳文庫版を読みましたが、とてもわかりやすい訳でした。2000年前以上前の先人達の言葉にたくさんのヒントを得るなんて素敵なことだと思います。ギリシャ古典文学も色々読んでみたいと思いました。
-
生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長いと説く『生の短さについて』。心の平静を得るためにはどうすればよいかを説く『心の平静について』。快楽ではなく徳こそが善であり、幸福のための必要十分条件だと説く『幸福な生について』。実践を重んじるセネカ(前4頃―後65)の倫理学の特徴が最もよく出ている代表作3篇を収録。
-
図書館で借りた。
私の岩波文庫を読んでみようシリーズ。古代ギリシャ哲学からセネカの「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の3篇で構成されている。
どれもセネカから友人(親戚?)宛の手紙となっている。
「生き方次第で、短くも長くもなるよ」「人と触れ合ったり、たまに酒に溺れてもよかろう」「真面目に働くのも幸福だ」といったメッセージと咀嚼した。解説の項で「日本で広まっていないのは、セネカが『論語』と同じじゃないかと感じるから」とあり、私はピンとこなかったので、論語と読み比べてみようと思った。
この本を哲学書であると思うと小難しいが、他の人の感想にある「気の良い、物知りおじいさんの手紙」と思うとなんとなく身近な存在に感じられ、読みやすくなった(笑) -
初めは表題の通り人生の短さについて、を読むために手を取ったが、幸福な人生について、が示唆に富み、とても素晴らしいと感じた。
私は諸君のためを思ってこう忠告しよう。
徳を尊びなさい。
シンプルだが心に響いた。
初見では読み取りきれない、短くも深い内容。