人生談義〈上〉 (岩波文庫)

制作 : Epictet  鹿野 治助 
  • 岩波書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003360811

作品紹介・あらすじ

セネカやマルクス・アウレリウスと並び称されるストア後期の哲人エピクテートスの語録、提要、断片からなる、人間味あふれる哲学書。

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  • 「人生談義」Epictetus

    教育は、道理に合う合わないの先取観念を自然本性に合うように個々の事物に当てはめることを学ぶ為。

    我々は最高のものに到達する望みがないからと言って、心を使うことをやめはしない。優れていないとしても劣ってもいない。

    徳の仕事はゆとりを持つこと。

    旅行の本当の目的は、自分の生から、苦悩や悲劇、不運、不幸を取り去り、死とは何か?、追放とは何か?、牢獄とは何か?、毒とは何か?という事を学ぶように心すること。そして牢獄の中で、「親愛なるクリトーンよ、もしそれが神々のお気に召すならば、そうなるがいいのだ」と言う事ができる為。

    もし、自分の中に生起した出来事を見る能力と感謝の気持ちとを持っているならば、この世に生起する各出来事の摂理を讃える事は容易である。もし持っていなければ、その出来事の有用な事が見えない。

    植物や我々の肉体は、全体に結び付けられて共感している。我々の霊魂は神の部分であり一片である。

    追放、牢獄、捕縛、死、悪評は善悪無差別な意志外のものである。

    自由人のみが教養があるのではなく、教養がある人のみが自由なのである。教養とは、我々は神の部分である事を知る事である。

    君は金銭や女や子供や僭主や僭主の友人を主人としていないか?

    裁判所へ行こうとしている君は何を保持し、どの点で成功しようとしているのか?もし君が自然本性に従っているならば、全ては君に安全であり、君に都合よく、君は困る事はない。裁判で得られる意志内の価値はない。

    君は人間である限り意志以上に優れたものを何も持たない。意志は隷属も従属もしない。そして君は宇宙の市民であり、その部分である。

    君が欲望を富に、忌避を貧に委せれば、それを得られなかったり出合ったりするだろう。つまり、健康、官職、名誉、祖国、友人、子供等、意志外のものに委せれば君は不幸であるだろう。

    真にして明らかなものは、それに反対する者でさえ、どうしても使用しないわけにはいかない。つまり、ある事が明らかである事の最大の証明は、その反対者ですらどうしてもそれを使用しないわけにはいかない事を発見する事。

    人を選ぶ時、彼らが自身の利益をどこに置くのか?意志外に置くのか?意志に置くのかだけを吟味すればよい。

    本来の視力、聴力、言語能力等を妨げるようにできているものは意志外のもの。

    言語能力等、他のものがより優れているからといって、それと違った者が供する用途を軽蔑してはならない。もっとも価値が高いのは意志能力であり、それは皆等しく持っているから。

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