精神指導の規則 (岩波文庫 青 613-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003361344

感想・レビュー・書評

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  • ゼミのために読了。この本の中でもデカルトは、有限な時間や記憶力を浪費しないよう、とにかく問題を容易に解くために抽象化を勧める印象がある。それは今のコスパ思考につながっているように思う。数学に関して、連比の話から基底、次元、単位、代数幾何の話題がなめらかにつながって展開されている。間に今で言う述語論理にも触れている。

  • 人間は、感情や常識に支配され、純粋で完全な思考ができないのではないか。知の歴史は、そうした苦悶と格闘の歴史といえる。デカルトは本書で「厳密なルールに従わなければ人間は確実な知識を得られない」と思考するための規則、いわば、思考そのもののマニュアルを考えた。しかしまた、厳密なルールに従った思考はまるで機械の思考、コンピュータ的発想を生む母体となったといえる。
    人工知能やロボットを生み出した原動力は、技術の進歩ではなく人間の欲望。コンピュータの本質を知ろうと思うなら哲学が必要だ。

  • 昭和14年に翻訳されたものですが、だいぶ読みやすく分かりやすい訳でした。未完結の論考ですが、掲げられている規則には現代にも通じるものがあると思いました。

  • 頭が悪く、かつ数学を最も苦手とする私が読むにはレベルの高すぎる本だった。

    集中力の欠如も相まってか、内容がほとんど頭に入っていない上、中盤からはもう早くページが終わる事を願いながら文を流し読みしている始末。

    いつか再読する時が来る…かもしれない。

  • 物事の論理的な考え方の参考となります。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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