エチカ―倫理学 (下) (岩波文庫)

著者 :
制作 : 畠中 尚志 
  • 岩波書店
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003361559

感想・レビュー・書評

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  • 下巻読了。汎神論・決定論からの感情のあり方に関する上巻の議論を受け継いで、下巻では倫理がどう立ち現れるかが考察される。理性の力によって受動的な感情を抑制できる人が、自由人として生きることができる、と。
    やはり難解でよくわからない部分も多い(というより大半はわからない)が、スピノザ以前以後の議論との繋がりがよく見えたのはとても面白かった。例えば、デカルトを強く意識した議論が展開されているので、相互の対比で両者を理解することができる。
    こういう繋がりをもっと勉強したらさらに面白くなるんだろうが、ぜんぜん知識が足らん。

  • 2017.11.22 読了

  • 新仮名遣いで読んだらとても読みやすい。しかし越境との関連性が読み取れなかった。

  • 蠱惑的に在りて在る情動的な世界と、そこに生ける我々の理性を、幾何学的秩序によって論証-その宗教性を生々しく受肉させた-する破壊的に美しい書物。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)103
    思想・哲学・宗教

  • 哲学思想の展開とその諸定理の証明。

    ・人間の隷属あるいは感情の力について
    ・知性の能力あるいは人間に自由について

    公理や諸定理及びその証明が明確に述べられており、読みやすい。

  • オランダの哲学者、神学者スピノザ(1632-1677)の著。1677年刊。この世の事物事象はすべて唯一絶対の存在必然的な神に全く依存している、換言すれば、すべては神の表れ(神即自然)であるという全く一元論的な汎神論と、それに伴う人間の神への完全依存による自由意志の否定という決定論が展開されるスピノザ晩年の著。デカルトの研究者でもあった彼のこの著書は演繹的論述法により展開される。ただしスピノザは「世間一般の哲学は被造物から始め、デカルトは精神から始めた。しかし私は神から始める。」と述べ、デカルトを含むそれ以前の思弁法を排撃した。

  •  ユダヤ教を破門された流浪の哲学者スピノザによる、幾何学的秩序に従って論証された倫理学。下巻は第四部「人間の隷属あるいは感情の力について」、第五部「知性の能力あるいは人間の自由について」を収める。<br>
    <br>
     結果的には明らかに失敗しているのだが、真の哲学に到達するためのその試みは後世に語り継がれるべき教訓・示唆を豊富に含んでいる。ここまで刺激的な本は世界に十冊もないのでは。必読。

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プロフィール

1632年11月24日オランダ、アムステルダムのユダヤ人居住区で商人の家に生まれる。両親の家系はイベリア半島でキリスト教へ改宗したユダヤ人(マラーノと呼ばれる)で、オランダに移住し、ユダヤ教の信仰生活を回復していた。ヘブライ語名バルッフ(Baruch)、ポルトガル語名ベント(Bento)、のちにラテン語名ベネディクトゥス(Benedictus)を用いた。ユダヤ教会内で早くから俊才として注目されたとも伝えられるが、1656年7月27日、23歳のときに破門を受ける。友人・弟子のサークルとつながりを保ちながら、ライデン近郊ラインスブルフ、ハーグ近郊フォールブルフを経て、ハーグに移る。1677年2月21日ハーグで歿す。同年、「エチカ」を含む『遺稿集』が刊行される。他の著作は「デカルトの哲学原理」、「神学・政治論」、「知性改善論」(未完)、「政治論」(未完)、「神、人間とそのさいわいについての短論文」、往復書簡集ほか。

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