エミール〈上〉 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 今野 一雄 
  • 岩波書店
3.55
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本棚登録 : 940
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003362211

作品紹介・あらすじ

「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる」という冒頭の言葉が示すように、ルソー(1712‐78)一流の自然礼讃、人為排斥の哲学を教育論として展開した書。ある教師がエミールという一人の平凡な人間を、誕生から結婚まで、自然という偉大な教師の指示に従って、いかに導いてゆくかを小説の形式で述べてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 『社会契約論』とほぼ同時に出版された『エミール』のうち、第一篇から第三編までを収録する。「自然人」の教育こそが主題だが、それはまったくの無為を意味するわけではない。のちにヘーゲルが、「自然法」という言葉の二義性に着目して述べたように、ここでの「自然」はむしろ人間の「本質」を意味し、それを、社会から隔絶された人工的環境を作り出すことによって実現しようとする。したがって、『エミール』は完全な作為の立場に立っている。そうした本来的な人間を作り出すための予備段階として、まず感覚からある程度の推論=判断能力を育てることが、第一篇から第三編までの主題である。

  • <閲覧スタッフより>
    著者ルソーが最も重要としたのは“自然のままに育てる”こと。ある教師が「エミール」という平凡な人物を、自然という偉大な存在の指示のもと誕生から結婚まで導いてゆく様子を小説形式で描いたもの。
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    所在番号:文庫||135.4||ルシ
    資料番号:10101372
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  •  教育に関心のある全ての人に薦めたい古典です。エミールという架空の人間を0歳から25歳まで教育するという内容で、ルソーの思想に基づいた教育論が展開されています。訳者の今野は、本書について次のように述べています。「……たまたまひまがあったら、どこかページをくってのぞいてみてください。つまらなかったら、ほかのページをひらいてみてください。どこかにあなたの参考になるようなことが書いてあるかもしれません」(p.3)。分量が多く、また文意のとりづらいところも多くあります。しかし、あるルソー研究者が言うように、「途中で読むのを止めてしまっても悪く思うことはなく、あなたの経験が深まった後にまた手にとればよい」、そんな本です。
     私の好きなルソーの言葉は、「もっとも長生きした人とは、もっとも多くの歳月を生きた人ではなく、もっともよく人生を体験した人だ」(p.33)です。ページをめくるたびにルソーの印象的な言葉が表れる、教育学の名著です。
    (2013 ラーニング・アドバイザー/教育 MATSUBARA)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=315894&lang=ja&charset=utf8
    改訂版:http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1426477&lang=ja&charset=utf8

  • 教師のための教育ではなく、子供のための教育にならねば。

  • 主張は、確かにごもっとも、の部分もあるのだが。そうでない部分も独善的な部分も理論的・科学的でない部分も多い。まかりまちがうとどっかの新興宗教や自然派ナントカのバイブルになってしまうかもしれないんではないかと思う。総じて、同意できる部分は少なかったので、続きを読むかどうかは考え中。たぶん読まない。

  • この書籍は、ルソー氏の作品の一つです。
    一人の主人公「エミール」の誕生から少年期まで書かれています。

  •  
    ── ルソー/今野 一雄・訳《エミール(中)19620516 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003362217
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JBBMPM(世界の名著)
    …… 人は二度生まれる、一度目は在るために、二度目は生きるために。
    http://www.a-inquiry.com/ijin/176.html
     
    ── Doyle, A.Conan・原作《シャーロック・ホームズ 18910504 格闘死》
     Holmes, W.Sherlock 探偵 18540106 England 19570106 103 /最後の死
     |
    ── Fleming・原作《Twice epigraph 1964‥‥ England》007シリーズ
    《007は二度死ぬ You Only Live Twice 19670612 England 19670617 Japan》
     
    http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-10-31
     フレミングが来日時に詠んだとされる俳句に関する原典説。
    …… 命二ツの中に活(いき)たる桜哉(松尾 芭蕉)。
     井上 一夫・訳「人生は二度しか無い。生まれた時と死に直面した時と」
     
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%BC&ao=a
     Rousseau, Jean-Jacques 17120628 Switz France 17780702 66 /
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%EB%A5%BD%A1%BC
     
    …… 誕生だけを経験して一つの人生を生き、一生を終える人もいます。
    しかし、 聖書によるならば、人はもう一度誕生することもできるのです。
    二度目の誕生。それは信仰による誕生です。
    ── 清弘 剛生《ペトロの手紙一 1章3~12節 20100124 頌栄教会》
    http://www.kirisuto.info/msg1/m12step06.htm
     
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E4%BA%8C%E5%BA%A6%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%92&ao=a
     ↑郵便配達は二度ベルを鳴らす ↓一粒で何度も美味しい
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%84&ao=a
     
    …… 落第生は二度眠る、通訳は二度わらう。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20170807
     主題と変装 ~ 一粒で何度も美味しい ~
     
    (20170812)
     

  • 何度か読もうとチャレンジしたけれど、どうしても面白いと感じられない。

  •  教育学参考文献。
     ルソーの主張する消極的教育とは。

  • ルソーの考え方と似通っているところもあり、いろいろなところで引っかかってしまい、なかなか読み進むことができない。思わず納得させられてしまう指摘が多い。

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